○パソコン故障に対する心情の吐露
ずっと使っていたパソコンが壊れ、昨年東芝のDYNABOOKという新しいものに買い替えてからこれまで、何の問題もなく推移していた私のパソコンが、一昨日辺りから急に機嫌が悪くなってしまいました。思い当たる節はあるのです。東京の霞が関から膨大な資料がメールで送られてきて、それを開こうとチャレンジしましたが、そのことがパソコンにとっては重い荷物だったようで、機嫌を損ねてしまいました。いつもは格好よく知ったかぶりでパソコンに向かい、さも使いこなせているような錯覚になっていましたが、パソコンの機嫌が悪くなる度に、酷使し続けている自分を深く反省するのです。
それでも何とか原状回復したいと、あらん限りの手当てを試みましたが、手当てをすればするほどパソコンは言うことをきかなくなり、こちらのイライラをあざ笑うようにどうしようもなく、ついに動かなくなってしまいました。
こんな場合の解決方法は二つあります。ひとつは助け舟です。松山に住んでいる長男に電話連絡して、あれやこれやと電話口で現状を語り、分かる範囲で指示を受けて自分自身で現状回復を試みたり、最後は仕事帰りに立ち寄って修理してもらうのです。長男は建築設計関係の仕事をしていて、パソコンは毎日使っていますが、どちらかというと建築関係の専門ソフトを使って仕事をしているため、全てが分かるわけではなく、直らないこともあります。今回も一昨日仕事帰りにわが家へ立ち寄ってくれ修理にチャレンジして少しは回復、ブログ等に関しては復旧し何ら問題もなく書けるようになりましたが、メールの送受信は未だ止まったままなのです。
もう一つの解決方法は長男の婿への助け舟です。娘夫婦の家族も松山に住んでいます。婿殿は大学に勤めていて、パソコンは私から見ると名医と思われるほど詳しいのです。これまでにもまるで名探偵コナンのように早業で問題を解決してくれました。しかしこの時期の大学は授業が始まったばかりで、婿殿は忙しく私のお遊びに関わる暇などないのです。それでも頼る所もなく途方に暮れて相談しました。今日の午後とりあえず時間を取ってくれることになっているので、パソコンをひっさげて出かけてみようと思っています。
昨日私のそうした苦難に嬉しいFAXが届きました。婿殿からです。「メールが読みだせないということですが、インターネット・プラウザで下のアドレスにアクセスしてみてください。これであればメールソフトが動かなくてもメールが読みだせます」と書かれていました。私にとってはまるで暗号か呪文のような英語の文字が、幾つも羅列していました。
慣れない手つきで書いているままの「暗号?」のような記号を入力すると、私のメールが出てきました。まあ凄いです。私はまるで戦争中に海軍が作戦を暗号で送信する自分だけの回路を見つけたような気持になりました。加えてこの二日間読まれなかった未読のメールが凄い量見つかりました。時間をかけながら一つ一つ未読メールを開いて読み、返信をしながらとりあえず昨晩までのものはお陰さまで処理することができました。
名医のお陰で私には故障の際の迂回回線が一つ確保されたことになりました。これは強い味方のように思えるのですが、これはあくまで迂回回線なので、本線回路の復旧に全力を挙げねばなりません。今朝も朝が来るのが待ち遠しいくらいでした。
パソコンに関しては無能とも思える私ですが、二人の息子という強い味方のお陰でここまで乗り切ってきました。これからもできるだけ疎んじられることのないように、また迷惑をかけることのないように努力して行きたいと思いながら眠れぬ夜を過ごし、朝を迎えました。
「学校で 習わぬつけが ボチボチと ボロが出始め 心乱れる」
「暗号の ような英語が ズラズラと 入力したら 迂回回線」
「イライラを あざける如く 動かない メール受信も 返信さえも」
「使い過ぎ 妻の一言 グサリくる 確かにそうだ 納得しつつ」