○七草粥を食べる
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、これぞ七草」と子どもの頃に母親から教わったそれぞれの七草が、どれがどれなのか分らぬまま歳を重ねてきましたが、昨日の夜妻が仕事の帰りに友人からいただいたという七草で七草粥を作ってくれました。土鍋にお湯を張ってといだ米を入れ、七草を入れるだけのシンプルなお粥ではつまらないと、そこにだし汁を加えたりして七草粥ならぬ七草雑炊を作ったのです。正月の喧騒もわが家から消え、二人だけの静かな七草行事でしたが、おせち料理に飽きた頃の雑炊だったためお代わりをするほど食が進み、満足でした。
仕上げはナズナ湯です。お湯を張った浴槽の中に洗ったナズナを入れて、妻と二人で入りました。季節外れの鏡餅のような?妻の肢体に、風流なナズナ湯はマッチしませんでしたが、それでもナズナを体に擦って無病息災を祈れる幸せをかみ締めました。
わが家には小さなサウナ風呂があります。設計の仕事をしている息子が、お得意様との打ち合わせの折、新品ながら処分に困っていたのを貰い受け、風呂場の前の廊下に置いているのです。昨年まで学生生活を送っていた次男が在宅中は度々使っていましたが、その次男も独立して松山でマンション住まいをするようになってからは殆ど使っていませんでした。久しぶりにサウナを使ってみようと思い、ヒーターをかけました。冬のことゆえ、また小さい故にお風呂屋さんのような高温サウナとはゆかず、かなり時間がかかりましたが、それでも中に入って10分もすると汗が噴出し効果抜群です。「入らないか」と誘った妻はテレビに夢中で、「後で後で」の連発のお陰で2回も入りました。冬のことゆえ汗をかくことが少なくなったこの頃なので、たっぷりかいた汗に気分爽快で、ナズナ湯と合わせた効果なのか、昨晩は二人ともぐっすりと寝ることが出来て、今朝は気分爽快です。温めたせいか腰の具合もすっかりよくなり、旧大西町の大河内結子さんから腰の具合を心配して送ってくれたメールにも、また岩手県一関の金森勝利さんはじめ多くのメル友へも素早く反応させてもらいました。
若いと思い、「若いですね」という声をかけられる度に「歳をとっても若松ですから」と、愛想を振りまき生きてきましたが、そろそろ気力と体力のギャップを気なして生きていかなければならない歳になりました。日頃は「元気」を自称して過ごしていますが、時折急激に蓄積疲労を感じる時があるのです。ましてや年末年始のパソコン不具合が重なりイライラが募ると、これまた大変な疲労感です。「もう若くはない」と妻に「自制のブレーキをかける」よう再三再四注意されながらつとめて若く振舞ってきました。今年は歳相応に妻のご注意通り心にブレーキをかけた暮らしをしてみようと思っています。
「セリがどれ ナズナがどれと いわれても 答えられずに 七草食べる」
「家庭用 サウナに入り 汗をかく 俺はセレブだ 少し爽快」
「若松も やがて老松 なりにけり せめて松喰い やられぬように」
「同浴の 妻の姿は 鏡餅 餅は餅でも 餅肌美人?」