○朋樹プロジェクト
娘の入院から始まったわが家での孫育てのことを、わが家では「朋樹プロジェクト」と呼んでいます。孫のことくらいで大袈裟なとお思いでしょうが、娘婿・私・妻・次男という忙しい人間揃いの周辺だけでは日程がかみ合わず、結局は松山に住んでいる長男も巻き込まなければこのプロジェクト事業が成り立たないのです。
まずこのプロジェクトは毎週日曜日の夜娘婿から届くメールによる娘婿のスケジュール調整から始まります。大学に勤める娘婿の日程は年度末の忙しさもあって中々超多忙のようで、娘婿の日程の詰まっている日をみんながカバーするのです。私はこのところの県外出張続きで日程の塞がっている日が多く当てに出来ないと妻からこぼされていますが、それでも朝夕の松山にある幼稚園への送り迎えはこなそうと努力しています。妻は月曜日と金曜日は夕方遅くまで勤務があるためおやじの食事の世話や家事全般で目が回るほどの忙しさです。お陰さまで少し太り気味だった体重もどんどん落ちて今はスッかrスリムになったようです。次男は来月の国家試験に向けて追い込みだし演劇の発表会も控えていて連日連夜充実した寝不足の日々が続いているようです。そこで登場するのが長男です。設計事務所に勤めているので、今夜は仕方なく息子に幼稚園お出迎え送迎を頼むことにしました。長男は大の子ども好きで孫の面倒を見ることには慣れているため最適ですが、それでも仕事が終わってわが家まで送り届けることは大変なようです。息子夫婦も8月には待望の子ども誕生の朗報が入っているだけに、子育ての練習とばかりに一所懸命世話をしてくれているようです。
昨日は日曜日だったので久しぶりに孫を連れて娘の入院している病院に見舞いに行きました。朝方の雨もあがり暖冬のおだやかな晴天に恵まれて、孫もウキウキしながら母親と再会し母子ともが安心したようでした。自分の勤める病院に入院する何とも奇妙なことなのですが、娘も母子ともに少し落ち着いた様子ですが予断は許さないようでした。
帰路、他の人のお見舞いの品を高島屋へ買いに行く妻を近くの路上に車を止めて待っておりました。昨日は人の出も多く何処も満員の状態で込み合っていました。突然孫が「おじいちゃんウンコ」というのです。急に「ウンコ」といわれても困ったもので、近くの駐車場を探しましたが、お互い携帯を持ち合わせていないため連絡が取れないため、仕方なく路上空き地に車を止めて付近のトイレを足早に探して走りました。結果的には松地下の商店街しかなく、腰に爆弾を抱えていながら火事場の糞力よろしく、地下への階段を孫をおんぶして走りました。孫はトイレで大きな糞をして、「おじいちゃん僕のウンコ腐ってないよね」とすまし顔でいうのです。「うん、朋樹君のウンコは腐っとらん」と真顔で冗談を言い合いました。多分路上駐車なので駐車違反の張り紙をされるだろうと覚悟してのウンコ騒動でしたが、帰ってみると近くに駐車違反の監視員が近づいていましたが事なきを得たようです。悪いことは出来ませんね。
孫がわが家に来始めてから既に一ヶ月近くが経ちました。孫も今ではわが家の太陽のように明るく輝いています。風呂に入れたり、食事をさせたり、寝かせたり、孫中心の毎日です。時には眉毛を10時10分にしてしかってみたり、8時20分にして眉を細めてみたり、一喜一憂の日々です。でも何故か孫が可愛いおじいちゃん、おばあちゃんを楽しくやっているこの頃です。今年は娘夫婦に、そして長男夫婦にそれぞれ子どもが生まれる予定です。一人だった孫も一挙に3人になる予定です。妻の苦労たるや大変なのでしょうが、これも親の務めと思い一生懸命サポートしてやりたいものです。
「朋樹プロジェクト」は楽しくも忙しいわが家の一大事業となっています。
「孫の手で 肩を叩いて くれました 優しい心 育ててやりたい」
「じいちゃんに 叩かれ痛いと 妻にいう 孫の知恵です 助け舟呼ぶ」
「このウンコ 腐ってないと 孫が聞く 糞は腐って 出るものなのに」
「お兄ちゃん 盛んに自分 ピーアール 兄弟できるの 余程嬉しく」