shin-1さんの日記

○熊野古道旅の終り⑤

 憧れていた熊野古道の旅もいよいよ最終章です。熊野古道を歩くといいながら実はバスの旅で殆ど歩かないのです。それでも最後の那智大門から那智大滝までは、祈りの路に相応しい自分への問いかけにも似た何かがありました。過ぎ越し自分の人生への問いかけ、今何をなすべきかへの問いかけ、更には今後いかに生きるべきかへの問いかけなど、3キロ余りの坂道を歩きながら様々な事を考えました。

 紀州和歌山はくろしおの恵みを受ける温暖な地域です。それでも行き惜しみするように山々には山桜の花が燃えるように咲き誇り、神社仏閣にはこれまた見事な山桜が彩りを添えて私たちを迎えてくれました。最後に撮った次の4枚の写真がそれを物語っているようでした。




 何年か前といっても私が青年団長をしていた頃ですから、もう40年も前に「南紀」へ青年団の研修旅行にやって来て、この滝を初めて見ました。そのスケールの大きさにただただ驚き大きな夢を滝に向って大声で、恥も外聞もなく仲間とともに叫んだものでした。「結婚するぞー」「アメリカへ行くぞー」などと・・・・・・。

 その後も何度か来ているはずなのにどの路をどう来たのか、まったく記憶に残っていないのです。40年の時の流れは私にとって一体何だったのかしみじみ考えました。あの時滝に向って誓ったことは一応成就したように思いますが、40年を加齢し初老の域に達しつつある自分の今を考えながら、恥かしい気もあって大滝に向い心の中で決意とも祈りとも思える幾つかの想いを語りました。

 ふとわれに帰りバスはもと来た道を那智勝浦まで引き返し、右に迂回して串本を通るコースを選びました。途中鯨の太地を横目に国道42号線を走り、串本橋杭岩で一服休憩し、すさみ、白浜を通って田辺に出て土産に梅干しを購入し再び和歌山まで阪和自動車道に乗りました。

 私のカメラは何故かここから飛んでいて写したはずの写真がまったくないのです。枚数オーバーなのかどうかを分りません。でも和歌山城は今年の2月にバッチリ記録しているので問題はありません。惜しむらくは森さんが教えてくれたポイントで和歌山城をバックに記念撮影したみなさんの集合写真がないのです。それぞれの人がカメラを持っていたので「まあいいいか」で諦めました。

 この二日間好天に恵まれいい旅の思い出が出来ましたが、和歌山から南海フェリーに乗り込んだ頃から本格的な雨が降り始め、徳島では強い雨足となりました。吉野川サービスエリアで最後の軽めの食事を取り、それぞれのふるさとへ帰って行きました。

 「次はどこへ行こうか」、バスの中は早くもそんな話題で盛り上がりました。「世界遺産」がテーマの旅は来年も続きそうな雲行きです。道案内をしていただいた森さんありがとう。そして楽しい旅をご一緒できた仲間の皆さん有難う。

  「古道路を おのが生き方 尋ね行く 同行十四 自分問いかけ」

  「大滝に 叫んだ昔 懐かしい そんな馬力も 失せし年代」

  「桜咲く 熊野古道の あちこちが 今も鮮明 頭を過ぎる」

  「案内が いるといないは 大違い 旅はやっぱり ガイド次第で」

   

  

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shin-1さんの日記

○熊野古道を楽しむ④

 早朝7時30分にホテルを出発した私たちは、那智大社を目指しました。メンバーの中の児島女史はひざ腰足に自信がないため、森さん、河野さんと三人で前もって那智大滝の近くまで車を移動するためその車に乗って出かけました。那智大門坂入口付近で降ろされた私たちはいよいよ最後の難関3.1キロの道を歩くのです。

(那智大門坂入口、左の道が古道です)

(少し歩くとなだらかな石段になっていて、まるでどこかの家の庭先に張り込むような錯覚を覚えました)

(途中にあの有名な南方熊楠が三年間滞在した大阪屋旅館跡があり、末光さんや私が南方熊楠について薀蓄を語りました)

(そこからはなだらかな杉木立の道が約600メートル続きましが、まあその杉の立派なこと、源頼朝が寄進植栽したという樹齢800年の大木がこれでもかといわんばかりに100本を越えて立っていました。私もこれまで色々な杉並木をみてきましたが、これ程のスケールは前例がありません)

(杉の一本一本には個性特長があって、色々な名前の立て札が立っていました。ご覧下さい。夫婦杉の一本でも北原、河上両氏が手を伸ばしてもこのような大きさなのです。)このような杉がゴロゴロあるのですから参りました)

(大門坂を抜けると那智大社への坂参道に出ます。坂の途中にはかつて著名な方が休憩した立派なお庭があって、少し汗ばんだ体を一服するためラムネを飲みました)

(那智大社の入口が見えてきました。朱塗りの社が周りの景色にマッチして何ともいえない景観でした)

(那智大社本殿前で若返りの水を飲み、ヤタガラスの曰くをききました)

(那智大社の直ぐ横に西国一番札所の青岸渡寺があり、神仏混合のような錯覚でしたが、みんなでお参りしました。このお寺は本堂へ土足で入れるのです。中央に鰐口という大きな鐘が吊り下げられていて、入り金とばかりに紐を引っ張って思い切り叩きました)

(境内からは宿坊の立派な庭の向こうに、目指す那智大滝が見えてきました。双眼鏡を持参していた北原さんが那智大滝の最上部滝口に人の姿を発見し、みんなで双眼鏡を回して大騒ぎです。森さんの話だと滝口に通じる道がるそうで、毎年滝口にしめ縄を張る恒例行事がテレビのニュースで取り上げられるそうです。

  「樹齢聞き 納得しつつ 杉仰ぐ 八百年もの 年輪刻み」

  「今回の 熊野古道を 歩く旅 大門坂で 充分納得」

  「熊楠も 知らぬ人には ただの熊 薀蓄語る 人もいるのに」

  「神仏が 混合している 聖域を 遠く近くに 滝を眺めつ」 

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