shin-1さんの日記

○青年リーダー塾二日目

 今朝は予告していた通り、私は妻の作ってくれた握り飯と味噌汁を田舎のオープンカーに積んで、泊り込んでいる二人の青年の待つ人間牧場へ向いました。到着したのが7時40分でした。二人の青年は6時に目が覚めたらしく、身の回りの整理をして待っていてくれました。味噌汁をガスコンロにかけて温め早速朝食です。握り飯は一人4個、計12個を用意してくれましたが、「幾らなんでも朝からそんなに食べれるものか」と妻といい合いをしましたが、どうして若者たちはペロリ平らげ、味噌汁もお代わりしました。


 さて、今日は最後の講義です。「夕日徒然草」を肴にまず私が1時間余り講義し、質問事項を交えながらライブ形式で人生について話し合いました。人生は長いようで短いものであることや、今の前向きな20代の生き方が次の30代に必ず生きてくる事を、私の経験を交えながら話たのです。青年たちが感想で述べたように、今日も8時から12時までの時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。私自身も今回のリーダー塾のように、まるでマンツーマンのような極めて少ない人数に、しかも長時間講義をするのは久しぶりなので、多少不安もありましたが、今期愛媛県青年団連合会の会長になる予定の三浦さんと、副会長になる予定の大家さんの二人に対し研修が出来たことはとても嬉しいことです。

 私は二人に今年の数値目標を指示しました。青年団が斜陽化する中での会長、副会長の要職に赴く訳ですから、決意を示せと、私が代表を務めるえひめ地域づくり研究会議の記念誌販売を例にとりゲキを飛ばしたのです。青年団員を一人10人勧誘するという話になりました。役員が10人いれば県下に100人の青年団員が誕生するのです。私の経済理念やオンリーワンづくりに質問が集中したこともあって、成り行き上約束をしたようですが、彼ら二人の意思表示が来年の3月にどのような成果となって現れてくるか楽しみです。

 私は今回自分が執筆した3冊の本をテキストとして買ってもらいました。私の講義はノーギャラですから決して高いとは思わないのですが、彼ら二人はどう受け取ったか聞いてはいません。でも彼ら二人は私の指示通り極めて真面目に熟読し、それぞれのテキストから10の質問を用意して望んでくれました。この事前研修だけでもとても貴重な学習になったはずです。

 私は今回の会場となった人間牧場の水平線の家に先日無事松下政経塾を卆塾した兼頭一司さんと、今日12時間の研修を終えた三浦誉さん、大家正裕さん、それに私の話しをこれまで存分に聞いている松本宏さんと馬路村の木下彰二さんの名前をかまぼこ板に書いて塾生として掲げたいと思っています。本人が嫌だといったら別ですが、ここから彼らの人生を応援したいのです。

 かくして二人は掃除をして無事それぞれのふるさとへ帰って行きました。

 昨夜は風呂を沸かし二人にいい湯をプレゼントしてやりました。風呂の電気を消して暗い海や漁港、そして遠く松山道後平野の明かりを見ながら風呂に入り何を感じたことでしょう。昨晩は囲炉裏の蓋を開け、ストーブで種火を起こし囲炉裏に入れ、囲炉裏を囲んで風呂上りのビールを楽しみながら夜なべ談義をしました。私は夜遅く二人を残してわが家へ帰りましたが、二人で色々な事を話したに違いありません。二人とも役所に勤める公務員ですから、限界を感じつつ仕事をすることでしょうが、住民の幸せのために頑張って欲しいものです。


  「ただ二人 相手に合計 10時間 思いの丈を 喋りまくりて」

  「朝飯を ちゃんと用意の 妻がいる ただそれだけが 私の値打ち」

  「テキストに 送った本を 熟読し 付箋付けくる 頼もしきかな」

  「お互いが 真剣勝負の 二日間 小便する暇 惜しんで慌て」 

 

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shin-1さんの日記

○青年団のリーダー塾

 青年団出身の私としては青年団で様々な事を学び、私の生きる土台となっているだけに、いつか青年団に恩返しがしたいと、いつも思っていました。そのため青年団から声がかかると何を放っておいても真っ先に駆けつけたり、青年の見本になるような生き方を心がけてきました。

 私は青年団で①仲間、②ふるさと、③主張、④感動という四つの道具を手に入れました。今までも今も、そしてこれからもその道具によって生かされ生きてゆくことは間違いのない事実です。しかしこの四つの道具は鎌やマサカリと同じように使わなければ錆びたり切れ味が悪くなったりするのです。絶えず場と機会という砥石によって研ぎ澄ますよう努力しなければ、いざという時何の役にも立たないのです。

 今年の1月、愛媛県青年団連合会の青年研究大会が開催され、記念講演を頼まれました。私たちの時代に千年研究集会といえば年に一度の一大イベントで、松山市民会場の大ホールを満席にするほどの青年が県下各地からバスに乗って集まってきたものです。時の流れとでもいうのでしょうか、県立中央青年の家に集まった青年の数は70名程度で少し寂しく感じたものの、私の話に熱心に聞き入る青年たちに、先輩として様々なメッセージを送ったのです。

 その一つがリーダー研修会でした。心を揺り動かすような研修会に参加しなければ遊び半分でいいリーダーは育たないと活を入れたのです。うれしいものでそれに反応した副会長から、早速新年度早々に人間牧場で一泊二日のリーダー塾をやりたいとメールが届きました。「しめた」と思い、副会長にどんな研修を望むのかプログラムを立案させました。しかし数日後に届いたメールは極平凡なものだったのです。食事の準備、焼肉などお遊び感覚な言葉が並ぶ研修を打ち消すような提案をメールで返信し、これが駄目なら今回はなかった事にしようと思いました。

 やがて届いたメールでは私の提案を受け入れたようでした。新年度早々でリーダーたちの日程調整がつかなかったのか、はたまた私の作ったプログラムが窮屈だったのか知る良しもありませんが、一抜けニ抜けと参加者が減り続け、ついには直前になって二人にまでなりました。普通であれば三人以下の社会教育プログラムは不可能ですが、私はこの二人のために24時間を割くことを決意し、今回のリーダー塾開講の運びとなったのです。

 私の作ったプログラムは、事前2週間前に私の自著本「昇る夕日でまちづくり」「今やれる青春」「夕日徒然草」の3冊を送り、完読し読んだ本の中からそれぞれ10の質問を抽出すること。当日は12時に集合して人間牧場12時30分着、13時から3時間毎に4つのテーマについて話し合うのです。13時から16時まで青年とまちづくり、16時から19時まで青年活動、19時から21時まで夜なべ談義、明くる日朝8時から11時まで青年の生活設計、その後反省評価を12時までして解散というまさにハードスケジュールな時計一回りのリーダー塾なのです。

 昨日は予定通り二人の青年がやって来て、対話ともいえるメニューに果敢に挑戦しました。私にとっても少々きつい日程でしたが、まずは思い通りに第一日目を終えました。一日で9時間の喋りはまさに鉄人級で、今朝から最後のプログラムに挑戦です。宿泊した二人のために妻は今せっせと朝食を作ってくれています。おにぎりと味噌汁の簡単なものですが、もう直ぐ7時になるので、これから再び人間牧場へ出発します。

  「二人だけ 相手に9時間 講義する こちら真剣 相手も真剣」

  「リーダーは 育てるものか 育つもの どちらでもいい 要は育てば」

  「本気から 元気生まれる 青年と がっぷり四つ 組んで議論を」

  「さあ今日も ふんどし締めて かからねば 俺の青春 見せてやらねば」

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