shin-1さんの日記

投稿者: | 2009年4月18日

○整形外科病院のロビー

 「脛が痛くて歩くことができないから病院へ連れて行ってくれ」と、昨日の朝親父がいうものですから、伊予市内の整形外科病院へ行きました。「昨晩は痛くて便所へ行くのもやっとで、眠れなかった」と、少し疲れた弱々しい声で話す親父は、病院の受付が8時30分からだというのに8時前には早々と準備をして、まるで子どものように「まだかまだか」とせがむのです。仕方がないので急いで食事を済ませ車に親父を乗せ8時に家を出ました。少し耳が遠くなったもののこの1年は風邪も引かず何とか元気に過ごしていただけに、足腰の衰えは少々気になりながらも20分ほどで病院に到着しました。

 受付10分前だというのに病院の玄関は既に開いていて、受付ロビーは人が入れないほどいっぱいなのです。人をかき分けるようにして受付一覧表に「若松進・初診・ひざ」と書き込み、親父を少し空いている椅子に座らせ、私は外で診察が始まるのを待ちました。聞けば昨日は病院の都合で午後休診だったとか、加えて昨日は金曜日で、土日休診のため毎週このように混雑するのだといわれ納得しました。

 病院の診察は9時きっかりに始まりましたが、親父の順番はこれほど早く来ても40番以降なので当分は診てもらえないと思い、患者さんが物療に入って少しロビーの椅子に空きができたので座って待ちました。意外と速く9時30分ころ診察室へ呼び込まれ院長さんの診察が始まりましたが、付き添いで診察室に入った私を見て院長さんは「若松さんお父さんは久しぶりですね」と声をかけられました。「とりあえずレントゲンを撮りましょう」とレントゲン室へ、ここでもレントゲン技師の女性から「若松さんお久しぶりです。相変わらず講演活動でお忙しいのでしょう」と愛想良い会話を交わし、レントゲン台の上で脛を中心に2枚撮影されました。

 「しばらくお待ちください」からが長く、レントゲン写真を見ながらの説明やひざ患部への注射や処置所見の説明を受けて診察が終わったのは10時ころでした。説明を受けながら薬とシップをもらい病院を出ましたが、病院のロビーは何をか語らんといった感じでした。

 病院のロビーは殆どがお年寄りでした。通院の長い人もいてみんな顔見知りの人らしく、つけているテレビの音など全く聞こえないほど大きな声で喋りまくっていました。病気の悩みから最近の時事ニュース、近所の人の悪口など、耳を澄ませばまさに人生の縮図のようです。時折通る市会議員選挙の候補者の話も、あの人は大丈夫、あの人は危ないなどと勝手気ままに批評し合っていました。その気になって聞けば結構楽しいものです。

 車に親父を乗せて帰りながら、久しぶりに色々な話をしました。行きと違って帰りは病院の先生の見立てが良かったためか、幾分晴れやかになって、重たかった口も饒舌になっていました。メル友である谷岡さんのメールにお母さんの話が書かれていて、「あなたは岡さんがいて幸せ」と書けば、「あなたはお父さんがいて幸せ」と返信されたばかりだったので、少し感傷的になって親父のこれからについて考えました。

 確かに谷岡さんが言うように、父親がいるだけ幸せなのかも知れません。しかも91歳の今日まで何とか自分のことだけでなく家のこともしっかりやってくれることは嬉しいことなのです。これからも親父を大事にしたいと改めて思いました。昨日の夕方隠居へ様子を見に行きましたが、少しは回復の兆しがあり、時ならぬ息子の優しさが嬉しかったようでした。


  「脛痛い 病院連れて 行けという 親父の姿 少し小さく」

  「病院は 爺婆の 養殖場? ボリュームいっぱい 大声話す」

  「久し振り 笑顔の院長 声をかけ 繁盛秘訣 人に優しく」

  「あの人は 落ちるか通る 評論を 案外当たって 落ちるかもなあ」