shin-1さんの日記

投稿者: | 2008年9月15日

○秋はそこまで

 「地上の暑さと海の暑さは約1か月の開きがある」という言葉を聞いたことがありますが、残暑を感じる昼の暑さも30度を下回るようになって残暑もようやく峠を越し、朝夕はすっかり秋らしくなってきました。しかし海水温度は相変わらず高いままで、網にかかってせっかく水揚げされた魚が生け簀の中で死んで困ると漁師さんたちがぼやいていました。魚は生きていると高い値段がつくものの海水温度が高いと酸素が欠乏して死ぬのです。生きた魚が死ぬと「あがり」と称するレッテルが張られ半値どころかタダ同然に安く買い叩かれてしまうのでう。

 先日もハモが死んで「あがり」となったので、売っても金にならないから取りに来いというので、親類の漁師さん宅まで貰いに行きました。他の魚と違ってハモは小骨が多く、骨切りしないと食べられないため、誰にでもあげることができないのです。幸い私は元漁師だけあってハモの骨切りはあまり上手くはないながらできるのです。そのハモは夏が旬で骨切りしたハモは小分けにして冷凍保存し湯ざらしにして時折楽しんでいます。

 今朝は地元の有線放送で漁協から、「ハマチがあがったため安く販売するので希望者は集まれ」と放送がありました。私たちの地方ではハマチは秋の魚で、東の風が吹き始めないと獲れない魚ですが、今年は一足早く獲れたようで、早速買い求め知人友人に配りました。魚が上がるとは魚が水揚げされたことの意味ですが、漁師言葉であがりは死んだ魚のことを意味します。

 秋といえば私たちの町では昔からイワシが獲れ、それを釜ゆでして煮干しに加工します。夏の水温の高い時期のイワシは脂がのり過ぎて煮干しには不向きといわれていますので、水温の下がる頃の秋煮干しは保存に最適なため、各方面から注文が多いのです。

 先日煮干し加工に携わっている妻の友人女性から、贈り物として最適の煮干ができたと連絡がありました。この時期わが家では全国の仲間に煮干しを送って喜ばれています。でも煮干しを食べないご家庭に送ると、とんでもないちぐはぐが起こります。

 わが家ではないのですが、地元の漁師さんが秋獲れの最上級煮干しを東京の方に送ったそうです。数日してその方からご丁重なお礼状が舞い込みました。達筆な字はいかにも東京人らしいと感心したものの、「送っていただいた煮干しはうちのタマちゃんが大変喜んで食べました」と感謝の言葉が書かれていました。今でこそドックフードやキャッッフードが出回っていますが、当時猫の餌は煮干が多かったようで、つまり「タマちゃん」とはその家で飼っている猫のことだったようです。

 昨日郵便局を通じて送った煮干しは早くもそれぞれのご家庭に届いたらしく、メールや電話でお礼のメッセージが届いてるようです。

 さて海沿いの町の空いっぱいに間もなくイワシ雲が広がり、秋本番を迎えます。田んぼの畦には真っ赤な彼岸花も咲き始めました。昨晩は中秋の名月とかでまん丸い月が雨が近いせいかぼんやり霞んで見えました。今日は朝から久しぶりの雨です。台風の影響でしょうが水不足に悩む松山地方ではまとまった恵みの雨が期待できそうでホッしています。

  「海からの 贈り物なる 送り物 届きましたと さっそく電話」

  「イワシ獲れ ハマチ獲れたと 浜便り 間もなく空に イワシ雲湧く」

  「猫の餌 されはしないか 心配で それでも送る 世話になる人」

  「天然の ハマチの刺身 ユズ胡椒 これが意外と わが家じゃナウイ」