shin-1さんの日記

投稿者: | 2008年1月26日

○赤トンボの小道具

 このところ落伍家「夕日亭大根心」という芸名で高座に上がって落語ならぬ落伍をやっていますが、よく使う小道具は竹で作ったトンボのおもちゃとハーモニカです。特に赤トンボは埼玉県熊谷市に住む龍前宏さんが送ってくれた向田邦子さんのテープを聞いてから思いついたお話です。向田邦子さんはよく外国へ旅行をしたそうです。発展途上国へ行くと子どもが観光地で物売りをしている姿をよく見かけるのだそうですが、子どもの生き生きとした姿に感動したそうです。私もかつて訪ねたメキシコでそんな光景を目の当たりにしたことを思い出しながら彼女の講演テープを聞いていました。

 ある国に行くと子供たちは到着した観光バスに群がって物売りをするのですが、その観光客が何処の国の人なのか言葉や顔つきで瞬時に見分ける事に驚いたと述懐していました。日本人だと思うと女性観光客には「美人さん」、男性観光客には「ヤンマー」と口々に叫びながら、日本人の心理を掴んで物を売る姿は実に逞しいものです。どうやら日本人女性は「美人」という言葉に弱いし、「美人」に憧れているというのです。

 この話を聞いてとっさに考え付いたのが、渥美清演じる「フーテンの寅さん」でした。寅さんは旅の行く先々で恋をして、啖呵をきりながら大道商売を続けるのですが、それもヒントにして赤トンボの何とも奇妙な動きを落伍に取り入れたのです。

 この赤トンボは私が教育長時代、教育委員会の職員の力を借りて大量生産し管内同和教育大会で参加者の度肝を抜いた経歴のある曰く因縁のある手作りおもちゃです。私は当時の窪田中学校長さんからご指導を受け少し手伝っただけでしたが、その時の赤トンボが5つほど手元にあったので、それを世に出したいとも考えているのです。まあそんなトンボですから落伍に使うのは知恵がいると思いながら、向田邦子―フーテンと寅さん―落伍家夕日亭大根心とつないで高座の友となりました。

 「さてお立会い、今日お集まりの皆さんの中で美人になりたいという女性は手を挙げてください。はいじゃあ今度は私は美人であると自認している女性は手を挙げてください。おっ、いましたね。自分で言っているほどは若くも美しくもないのに、美人だと自認している、あんたは凄く偉い人です。(笑い)さて、美人と自認するあなた、誠に恐れ入りますがちょっと前に出て来てください。実は今日私は美人測定トンボというのを4匹連れてまいりました。ここに取り出したる4匹の赤トンボは別名美人測定トンボというのです。一匹目は普通美人測定トンボ、二匹目は中美人測定トンボ、三匹目は上美人測定トンボ、四匹目は超美人測定トンボです。先日も藤原のりかという美人を相手にテストをしましたが、4匹とも留まり見事超美人の称号を獲得したのです。さてお立会い、まず左手の人差し指を出してください。おっ、普通美人測定トンボは見事留まりました。さて左手の小指の思い出を出してください。はーい、これも見事クリアーです。さてこれからが難しい、愛媛県ではまだ三匹目のトンボが留まった人はいませんが、うーん凄いですこれもクリアです。さて超美人測定トンボが留まればあなたは愛媛県一の超美人というお墨付きをいただいて、記者会見となるのです。わー凄い、そこのカメラを持ったお兄さん、世紀の一瞬です、明日の記者会見の証拠写真として記念に一枚撮ってあげてください。(大笑い)」

 まあこんな筋書きで話す予定なのですが、まだまだ未熟な小話で、会場を笑いの渦に巻き込むことはできません。いずれ真打にでも昇進する時期がくればもっと赤トンボの小道具は生き生きとすることでしょう。向田邦子さん、渥美清さん、ネタの提供有難うございました。

  「あら不思議 指先留まった 赤トンボ 美人願望 女性誰でも」

  「寅さんの 啖呵を学ぶ つれづれに 人の心理の 難しことか」

  「ちょっとした コツでほのぼの 大爆笑 笑いはいいね 元気の基だ」  

  「小道具を 使って話す 落伍家も 顔は悪いが 目だけは自慢」

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