shin-1さんの日記

○葛原しげるのふるさとを訪ねる

 広島県福山市で開かれた広島県社会教育研究大会に招かれたので、事務局の言うがまま昨日から福山市に入り、事務局の手配したウエルサンピア福山という厚生年金健康福祉センターへ泊まりました。数日前に尾道市因島大浜公民館へ出かけたばかりでのしまなみ海道なので、知ったかぶりで走りましたが、二日目の寒波で広島県側の山並みには白い雪が積もり、うって変わった景色に多少驚きながら夕方6時ごろ到着し、あいにくの雨なので散歩することも出来ず、ホテルのレストランで簡単な夕食を取り、やってきた事務局の方と明くる日の簡単な打ち合わせを終え、久しぶりに何するでもなくホテルでのんびりさせてもらいました。ホテルの部屋の照明は何となく薄暗く、本を一冊持参していたのですが、目が疲れて早々に止め、テレビを見る事にしました。どこのチャンネルを回して見ても肌に合わないバラエティ番組ばかりで、よくもまあ毎日こんな番組だけで国民は飽きないなあと思いつつ、ニュース番組に切り替えました。しかしここでも世界中で起こっている株安、国会の自民党と民主党のガソリン税の揉め事ばかりで、ヘキヘキしながらまた本を読むことになったのです。

(宿泊したウエルサンピア福山)

 事務局から送られてきた資料を見ていると、ふと福山の平井悦夫さんのことを思い出しました。彼は私に広島向島に住む半田さんが喋った講演集「ハガキは嬉しい活力素」という本をくれた方で、私が何年も毎日三枚のハガキを書く事を日課にして過ごすきっかけを作ってくれた張本人なのです。喜び堂のときめ木タイムスというハガキ文を毎月贈ってくれる方なのです。事務局の方の話だと平井さんに「若松さんが来る」ということをはなしたそうなのですが、あいにく仕事の都合がつかないとのことでした。

 そういえば平井さんに連れられてもう二十年も前、「夕日」の作詞で有名な葛原しげるのふるさとへ連れて行ってもらったことも思い出しました。「そうだ明日は講演会は午後なので午前中葛原しげるの生家を訪ねよう」と思いました。

 朝は5時過ぎに目が覚めましたが何をするでもなく本を読んで7時まで過ごし、7時半からレストランで食事をしました。何人かのお客さんは若い人は洋食、私のような年配は和食と食べるものがはっきり分かれているようで、面白いなあと思いました。ここの白いご飯は最近食べたご飯の中ではぴか一で、美味しいと思って食べました。私だけではなくあちらこちらで「ご飯のお代わり」が何人もありました。

 9時過ぎにチェックインを済ませ直ぐ横にあるバラ公園の見学に出かけました。厳冬の今の時期はバラの花も休眠状態で見る影もなくさびしく雨に打たれていましたが、それでもその素晴らしい開花の時期を思いながら雨に濡れた公園をのんびり散策しました。

(福山のバラ公園)

 その後車に戻り神辺文化センターをカーナビに入力しいよいよ出発です。センターまでは30分ほどで間違うことなく性格に到着しました。事務所に行って職員の方に道順を聞きましたが、差し出されたマップでは中々込み入って分らず、書き込んでもらった福山通運の倉庫を頼りに見当をつけて走りました。私の感は大体あっていてそれなりの道を進みそれなりに間違うこともなく生家へたどり着くことが出来ました。生家の前で車を止めそこら辺を散策したり、ボタンを押すと「ぎんぎんぎらぎら」の童謡が放送されびっくりしました。

(葛原しげるの生家)
(生家前に建つ夕日の歌碑)
(ボタンを押すと夕日の歌が聞こえます)

 私は車に入ってハーモニカを取り出し葛原しげるの歌碑の前でこともあろうにハーモニカを吹いたのです。「夕日」と「赤トンボ」と「夕やけこやけ」の3曲を吹きました。人がいたらこんなこと恥かしくて出来なかったのでしょうが、あいにく雨が降って人影もなく幸いだと思っていたら、なんとそこへタクシーが一台来たではありませんか。時既に遅しでした。タクシーから降りてきた方は見ず知らずながら私のハーモニカの音色に拍手を送ってくれました。嬉しいやら恥かしいやらで弱りました。

(歌碑の前でハーモニカを吹く私)

 それでも夕日によるまちづくりを二十年にわたってやってきた私の、葛原しげるへのせめてもの供養だと思ってやったことで、少し肩の荷が降りたような気持ちになりました。というのも、私が手掛けたシーサイド公園の一角に童謡の小路というの造っていますが、7基あるひとつが葛原しげるの「夕日」なのです。既に他界している葛原しげるに何の相談もなく造ったことへの謝罪の意味も込めてのハーモニカ演奏だったのです。

  「葛原の 生家の前で 一人吹く ハーモニカの音 無住家響く」

  「句碑建てた 詫びのつもりが 客一人 タクシー降りて 拍手送りて」

  「住む人も なくひっそりと 時刻む 屋根のしかかる 青竹一本」

  「葛原は 夕日を思い 歌作る 同じ夕日で 私は観光」

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