shin-1さんの日記

投稿者: | 2008年1月22日

○季節外れのジャガイモ

 昨年の秋、同じ市内に住む水口マリ子さんから電話があり、ジャガイモの種があるので植えないかとお誘いの電話がありました。水口さんは更生保護婦人会の役員を務める私の最も親しい友人の一人で、お家は育苗農家として手広く経営をされています。ふとしたことから知り合い、今では季節の野菜や葉牡丹の鉢植えまでいただいています。特に水口さんの炊く黒豆は絶品で、正月のおせちにと毎年いただくのですが、甘さを控えた黒豆は家族の大人気で、小出しにして美味しく食べました。

 わが家の敷地は660坪と田舎らしくて広いものの山を背にしているため、晩秋から初冬にかけて日当たりが悪い難点があります。したがって冬野菜は晩秋でも陽の当る早めに作付けをしないと人並みには出来ません。水口さんからいただいたジャガイモの種は既に芽吹きをして「早く植えて欲しい」といわんばかりの元気な種芋でした。「秋ジャガイモの種は切らずにこのまま植えなさい」と指導を受けて、その日のうちに植え付けしました。

 やがて立派な茎が青々と育っていましたが、やがて初冬になりその茎も次第に弱り始めて、今ではハコベなどの草に埋もっていました。正月を挟んだ頃には一緒にいただいたブロッコリーやカリフラワーがぐんぐん生長し、今まで見たこともないような立派な花野菜が出来て、毎日美味しくいただいていますが、その脇に忘れられたように茎を弱らせているジャガイモ掘ってみると、土の中から雪のようにという表現がピッタリの真っ白いジャガイモが出てくるのです。春ジャガイモのように沢山の数ではありませんが、一株毎に2~3個ですが、見たこともないような大きなジャガイモです。こんなに出来たのは初めてなので近所や娘、息子に水口さんからいただいた種芋だと離しながら、さも自分の作り方が良かったかのように得意げになっておすそ分けをしました。まだ土の中には沢山の芋が残っていますので、寒中ゆえいつまで持つか分りませんが、小出しにしてその味を楽しんでいるところです。

 さてこのジャガイモは今のところシチューやカレーのほか、マッシュポテトにしたりして味わっていますが、美味しい食べ方は輪切りにして魚の煮付けと一緒に炊くと美味しいし、堀りだちを塩湯でしてバターかマーガリンでいただくとこれまた抜群です。堀りだちのジャガイモは薄皮がパリンと割れて、粉を吹くような舌触りが何ともいいものです。

 園芸店の店先には早くも春植えのジャガイモの種芋がうず高く積まれ、季節の変化を告げています。昨年収穫した春ジャガイモは、思わぬ秋ジャガイモの出現にその座を奪われ、倉庫の片隅で寂しく芽を出しています。ジャガイモの芽は中毒を起すといわれて敬遠されるのか、妻もどちらかというと秋ジャガイモに目を奪われているようです。親父はそんな姿を見取ってか、芽が出たジャガイモを選んでゴミ袋に入れて処分しているようです。

 春はもうそこまで来ています。昨日出かけた人間牧場の梅林では早くも一本だけ満開の梅の木がありました。芳しい香りに誘われてメジロが沢山蜜を吸いに来ていました。

  「秋ジャガが 土の中から 顔を出す 白い肌して 妻のようだね?」

  「食卓に 並ぶジャガイモ 人面に さて誰の顔? 思い出しつつ」

  「体調を 気遣う妻の 手料理に 美味いもんだと ねぎらう言葉」

  「種芋を 貰った人の 名前言い おすそ分けする でめてお返し」