shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年8月27日

○慮る

 この文字を見ていっぺんで読める人が何人いるでしょう。残念ながら私も中学校や高校で習っているはずなのに大学を出ていないため読むことが出来ませんでした。漢和辞典を引くのも面倒だからとパソコンで検索すると=おもんばかる=と読み方が出てきます。じゃあその意味はと尋ねられると、大体の推測は出来てもまたパソコンの手助けを得ねばならないのです。

 広辞苑によると慮る【おもんばかる】=よくよく考える。考えはかる。思いめぐらす=と以外に簡単表現されているのに内心驚きました。私は広辞苑を引くまで慮るとは「相手の立場になって」を先に考えていましたが、まあその意味を含めた広義な意味だと解釈しておきましょう。

 人間は自分本位であるとつくづく思います。私などは戦時中に生まれた古い時代の人間ですから様々な時に自分本位の行動がよく出ます。特に男女の相関関係については中々自分の殻を破ることができないのです。私たちの時代には男は外、女は内という教育がなされてきました。故に選択も掃除も料理も全て家内の仕事と当然視するのです。しかし今の時代は男女同権で家庭内の仕事は勿論のこと外での働きも同権的な働きをする人が多くなってきました。特に家庭内の料理や子育てまで全て夫婦が分担して時には子どもの養育のために夫が産休を取る人もあるとか、私たちから見ると信じられないほどの変り様なのです。

 そうは言いつつ私もまちづくりの世界で生きてきた人間ですから、男女同権は大いに結構と推進してきた立場上、変身しなければならないと自分に言い聞かせて行動してきました。妻が「お父さんは変った」と褒めてはくれるのですが、それでも食べた食器を流し台に持って行く程度なのです。

 昨日何を思ったのでしょう。何と私はわが家の男トイレ便器の掃除をしたのです。家内が外出していたのですが、男トイレの便器が少し汚れているのに気付き、素手で掃除を始めました。トイレの掃除については京都久御山の木下さんから散々話を聞いていたので、やってみたのです。小便垢は便器にこびりついて中々取れませんが、上蓋を取って便器に傷をつけない程度に擦りながら磨いて行くのです。これが案外きつい仕事で、結局1時間ほどかかってしまいました。外出から帰った妻が、「まあ珍しい、雨でも降らなきゃいいけど」、私にしてはほめ言葉ととれる皮肉を言われました。しかし今までわが家のトイレ掃除は全て妻の仕事として位置づけられ、私や子どもも何の疑いも持ちませんでした。トイレが少しでも汚れていると、「お母さん、トイレが汚れ取る」と文句を言えば綺麗になったものです。

 相手の立場に立たなければ慮ることは出来ません。夫婦だって第三者だって相手に対し何かを行う場合、その相手の身になり充分に考えて行動するという癖をつけたいと思っています。

  「この文字を おもんばかると 読める人 慮りが 出来る人だね」

  「ああ俺は 慮るの 出来ぬ人 時代のせいに しつつ逃げてる」

  「目に見えぬ 慮りの 心とは 相手を意識 するから始め」

  「人間は 自分本位に 出来ている も少し相手 慮れば」

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