shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年1月8日

○若者が訪ねてくる

 正月を挟んだ年末年始、私の元へは10人もの若者が相次いでやって来ました。アポイントを取ってやって来る若者もいれば、通りすがりのように来る県外の若者もいて多少困惑しました。それでも「叩けよさらば開かれん」と門を開き心を開いて話をするのですが、私を訪ねてきた若者の話の内容は概ね5つに要約されるようです。①職業観や人生について、②事業化に向けたアドバイスについて、③私の人間牧場構想について、④田舎暮らしについて、⑤社会のために働くことについてなどなどですが、40歳も年齢差のある私にアドバイスを求めるきっかけは新聞や雑誌の記事を読んだり、私の知人友人からの紹介で、これまたまちまちです。私のような田舎者に高慢な理論を述べる能力はありませんが、それでも心の意の向くままに論理を分り易く話してやり、納得させて分かれました。

 私が最も敬愛する人の一人に山梨県清里に住む舩木上次さんがいます。彼は私と同じ観光カリスマ百選に選ばれている人ですが、ポール・ラッシュの生き方に強い影響を受けた面白い人物です。彼の紹介で愛媛県出身の若者が昨年やって来ました。彼の紹介なので無碍に断ることも出来ず、人間牧場へ案内しました。彼は大学を出て会社に就職していましたが、思うところがあって松下政経塾に入塾している塾生です。東大を出ている希に見る秀才ですが舩木さんが惚れこむだけあって態度も考えも立派で将来は地元愛媛県へ帰えりたいと願っているようです。松下政経塾といえば松下幸之助さんが「日本はますます混迷の度を深めていく」との危機感から、「新しい国家経営を推進していく指導者育成が何としても必要」との重いから979年に設立されました。これまで200人の人材が育ち政治経済、市民活動など幅広い分野で活動していることは承知していましたし、何人かの卒塾生にもお会いしていますが、立派な人が多いのです。

 彼は日本でも危機だといわれている地域コミュニティのことについて勉強をしているようで、コミュニティのことについて随分話しこみました。コミュニティには大きく分けてテーマコミュニティと地域コミュニティがありますが、一回目は総論的に話しました。人間牧場の水平線の家で彼が何を考え何を感じたかは定かではありませんが、数日前わが家へ再びやって来ました。腰の具合が悪くわが家のわが書斎での面談となりましたが、僅か2時間半ながら鋭い議論に終始しました。彼はインターンとしての修行を希望しているようで、そのつなぎを私がする約束をして去って行きました。

 こんな話も別の若者から持ち込まれました。温泉の宅配です。愛媛県内の温泉のお湯は夜になると札止めで使わなくなるのでその垂れ流しの温泉を宅配したら儲かるかもしれないというのです。「若松さんは県内の温泉自治体に顔が利くのでその辺の実態を教えて欲しいとか、どうすればそれが具体的に事業として成り立つのかといった話まで多岐にわたりました。温泉のお湯を宅配するとは面白いアイディアだとは思いましたが、事業化するには資金調達、施設設備、運営ノウハウなど超えなければならないハードルが幾つもあると、シーサイド公園を事業化したことを参考にしながら話してやりました。若者の突拍子もない話は中々夢があっていいものです。でもこの話は色々な大人に話したものの、「お前アホか」とか、「そんな暇があったらもっと今のことを考えろ」なんていわれ、取り合ってくれなかったそうです。若者の考えは大人には理解し難いものなのです。

 入れ替わり立ち代りやって来た若者たちの行き着く先は何処なのでしょうか。でもそんな悩める若者に手を差し伸べたり話しをっきてやる大人の少ないことに、今の日本の危機感を覚えています。

  「若者が 俺を頼りに やって来る 生きる勇気を 与えて帰す」

  「温泉を 宅配すれば 儲かると 目を輝かせ 儲かる話」

  「ふと見れば 世代の断絶 若者が 相談する人 なきに等しき」

  「足腰と いうがお腰の 悪きにて ジレンマかかえ もじもじしながら」

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