shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年1月6日

○ランチェスター第二の法則

 昭和19年に生まれた私は、戦後の混乱期に育ったため「日本が第二次世界大戦(太平洋戦争)でなぜ負けたか」という、そんな話を子どもの頃随分聞かされました。「日本の竹槍に対しアメリカの戦闘機では勝ちっこない」「神風を信じた精神論日本と物と情報という科学的アメリカでは勝ち目がなかった」など、復員した人たちから武勇伝も含めて沢山の戦争逸話混じりに日本とアメリカの違いを聞きました。戦後62年経った今は、終戦記念日や原爆投下日などに僅かに聞いたり思い出したりする程度で、私たち庶民の記憶の中から戦争が消えていくことを少し残念に思うし、平和が故の出来事だとも思ったりしています。

 中学生った頃だったと思いますが、ある大人からランチェスター第二の法則という難しい戦争の話を聞いたことを今でも覚えています。「アメリカの戦闘機は50機、日本の戦闘機は48機、どちらが勝つか?」という話です。若い私は日本びいきもあってか「日本の48機の方が勝つ」といったのです。「それは何故?」、私はその質問に「日本の戦闘機とパイロットは優秀だから」と答えました。「じゃあパイロットも戦闘機も々優秀だったら?」、私は「五分五分」と答えたように思います。

 その人は図解しながら第1回目の空中戦は50機対48機でアメリカは9機撃墜されるが日本は10機撃墜されるというのです。「そんなことはやってみないと分からない」という私の発言を抑えて第2回の空中戦でアメリカは6機撃墜され日本は8機撃墜され35機対30機になるというのです。こうして第3回6機撃墜・7機撃墜=29機対23機、第4回4機撃墜・9機撃墜=25機対18機、

第5回3機撃墜・5機撃墜=22機対13機、第6回3機撃墜・8機撃墜=19機対5機、第7回1機撃墜・3機撃墜=18機対2機、第8回撃墜0・2機撃墜=18機対0、つまりランテスター第二の法則によると8回の空中戦で最初2機しか違わなかったのにアメリカは18機も残り、日本の戦闘機はゼロになったという話でした。納得がいかなくて何故何故と質問したその回答は忘れましたが、今でもその記憶は生々しく残っていて、イギリスの航空工学専門家であるランチェスターという人のこの理論を採用したアメリカはが戦争に勝った理論を教えてくれました。その人は先日亡くなりましたが偉い人だと子供心に思ったものです。ランチャスターの理論が正しかったからサイパンは日本3千対アメリカ6万8千=日本ゼロ、グアムは日本1万8千5百対6万=日本ゼロでした。

 ランチェスター第二の法則が正しければ、アメリカのような大都市と日本のような田舎の戦争は日を見るより明らかでやる前から勝敗は決まっています。つまるところ小さなまちは余程のことがないと勝てないということです。そういう意味では平成の大合併は70を20にして少しでも有利に空中戦を戦おうとしているのですから、いいことに違いはありません。しかし戦闘機たる自治体は金もなく弾薬もなくボロボロですし、戦闘機に乗るべきパイロットなど素人ばかしです。戦闘機は古いけれど今こそ優秀なパイロットを育てなければまちの未来はないのです。人づくりの意味はこんな理論でも明白です。

  「日本が 何故に負けたか ランチェスター 今も分らぬ 第ニの理論」

  「俺の街 金もなければ 知恵もない これでは戦 する前玉砕」

  「ライバルは 人ではなくて 自分なり 己が力を 鍛えなおして」

  「何もない 言いつつあった」 人がいた いつの時代も 人が財産」 


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