人間牧場

〇人間牧場の河津桜が満開です
 春は何といっても花の季節です。特に寒かった冬をものともせず咲く水仙と菜の花は、今や双海町の代名詞のように言われ、多くの人が花見に訪れています。

 そんな中港の見える丘には水仙が咲き乱れ、最近になって人間牧場も千本桜の森づくりの標本木として植えた河津桜が満開を迎え、一昨日ジャガイモを植えにやってきた子どもやスタッフは居間が満開の梅の花とともに一足早い桜の花を楽しみました。

 もう間もなく枝垂れ桜やスモモの花が咲いて、人間牧場が一番美しい時期を迎えます。忘れてはいけませんがそこここに藪椿の花も咲いています。楽しみです。

 

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人間牧場

〇クヌギの苗木出張植樹
 私は国連が提唱しているSDGsに共鳴呼応して、自分でできる陸の豊かさを守ろう、海の豊かさを守ろうを実践するため、ドングリを蒔いてクヌギの苗を育て、少し大きく育ったら、港の見える丘などに植林していますが、ひょんなことから30年ぶりに出会った草間道子さんの経営する「もにこど2」というレストラン裏手の空き地に、クヌギの苗木を植えたいという草間さんの構想や協力依頼を聞き、全面的に協力することになりました。


(もにこど2は高速道路を見上がる直ぐ下にあります)

 わが家や人間牧場へご夫婦で見えられた時、「もにこど2」で私の講演会をやりたいというご依頼を受諾して講演会をした折、「苗木が育ったら」と曖昧な約束をしていましたが、昨日わが海の見える丘に植樹した際、苗木を余分に掘起こし、急遽相手の都合も聞かずスケジュールが空いたし明日から雨が続くようなのでチャンス到来と思い、勝手に今日の午前中植えることに決めました。午前中のふるさとCM大賞のオンライン取材を終えると直ぐに、軽四トラックに苗木と草刈り機などの道具一式を積んで、もにこど2へ向かいました。

 レストランは昼のランチタイムでかなりのお客さんで混んでいましたが、許しを得て、草刈り機をブンブン回り、前もって下見をしていた土地の雑草を刈り、間隔を計測して持参した竹の支柱を立て、自掘り鍬とスコップでとりあえず植える穴を掘りましたが、これが難敵で、カズラの根、竹の根、石ころだらけで、中々掘るのに苦労しました。

 そのうち草間道子さんも仕事の手を休めて手伝いに入り、土分が少ないので近くのホームセンターへ出かけて腐葉土を買い求めて来るよう頼みました。そのうち娘さん家族5人も呼び寄せられたようで、みんなでワイワイいながら植樹し、支柱を縛って2時間余りの作業を終えました。もとより一人でやる予定の作業だったので、大助かりでした。気がつけば昼食を食べるのを忘れていて、作業が終わり片づけてから、ご厚意で美味しいランチをご馳走になりました。場所こそ違え、どんぐりから芽吹いたクヌギの苗木を植えることが出来たことは無常の喜びです。活着するといいですね。また一つ楽しみが増えました。

 

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人間牧場

〇薬を飲まなくなって1年が過ぎました
 左足の外反母趾手術と術後のリハビリのため少し長く入院したり、尿トラブルで前立腺肥大の手術の術後は、あれやこれやと病院が処方した薬を飲んでいましたが、外反母趾も尿も完全に復調してかなりの日数が経ちました。

 今ではそれらの薬も全くなくなり、薬から遠ざかってしまい嬉しい限りです。そんな健康体の私に昨日突然サプリメントの会社から買わないかと電話が入ってきました。私の電話番号をどんな方法で調べたのか分かりませんが、「今ならお安い」と言い、しかも送料無料などなどこちらが買いたくなるような誘導尋問でした。

年齢的にはそろそろ体力が弱り、加えて物忘れの症状も出る頃です。今のところ妻も私も足腰肩に痛い所はなく自分で何でもできます。そんな私たち夫婦を見て同居の息子が、「旅行に行くのなら体か元気な今の内だ。車の運転免許証のある間に・・・と勧めてくれますが、それもそうよと思う程、旅行のパンフレットも沢山届くようになりました。サプリメントより旅行パンフの方が興味があるのは妻のようで毎日広げて見ています。

 

 

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人間牧場

〇直ぐに必要な情報が取り出せる便利な世の中
 今朝、昨日松山で行われた私が代表を務めている21世紀えひめニューフロンティアグループの総会の模様をFaceBookに書こうと思い、書斎のパソコンの前に座ってスイッチを入れました。このパソコンのスイッチも指紋認証かピンに数字を入れれば、そのメカニズムを知らなくても直ぐにトップページが現れる優れものです。

 思いつくままランダムに文字を打ち込みます。最後に添付資料として画像を取り込みますが、昔は膨大な資料の中からそれらを探すのはとても困難で、なすすべもありませんでしたが、今はそれらをストックするソフトがあって、手順さえ間違えなければ簡単に取り出せて再利用できるのですから、この上なく便利です。

 40年以上も前の新聞スクラップ記事を劣化もせず記憶しているデジタル機能は私の暮らしの中にすっかり溶け込んでいて、他の誰よりも信頼度の厚いツールなのです。ただ私の知識や能力ではこれらの整理整頓が幼稚で、使いこなせていないのが難点ですが、そろそろ暇を見てその整理をしておかなかれななりません。そのことを思えば少し憂鬱になるこの頃です。

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人間牧場

〇四国に待ちに待った春一番が吹きました
 まだ椿さんも来ていないという寒い時期なのに、昨日から今日にかけて日中の気温が20度近くまで上がり、まるで4月上旬並みの暖かさで、気象庁は四国で春一番が吹いたと発表しました。春一番は立春から春分の日の間に、日本海に低気圧が発生しその低気圧に向けて強い南風が吹くことを言います。

 今日は外出時着るコートを持って外出しましたが、着ることもなく過ごすことが出来ました。寒いのは苦手なので、それはそれとして嬉しいのですが、明日からまた寒い冬に逆戻りするようで、あ~あ~です。

 それでも昨日作った切り干し大根のことを思うと、寒くても乾燥が進む「北風よ吹いてくれ」と祈っています。明日から3日間松山の伊予豆彦命神社こと椿さんが行われる予定で、大勢の参拝客がお参りすることでしょう。

 

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人間牧場

〇切干大根づくり(その③)
 今朝の私のFacebookに、「切干大根づくり」の記事を書きました。すると全国にいるFacebook仲間から沢山の書き込みをいただきました。中には「あなたが作っている切干大根ができたら食べてみたい」という人まで現れました。

 私たち田舎に住む人間にとっては、都会の人が食べている西洋料理などが美食だと思うのに、あえて田舎の貧食と思える「切干大根」が食べてみたいとは、ただの美辞麗句では?と思ったりもしましたが、三年前にも同じようは書き込みがあり送ってあげたところ、お礼にと北海道にも住んでいないのに、北海道産の物が届くようになりました。

 切干大根が北海道の物産に替るとは、まるでわらしべ長者の話のようでしたが、その人とは送ったり贈られたりの関係が今も続いているのですから驚きです。上手く出来れば今年も送ってあげたいと思っています。

 今日本は飽食の時代と言われています。人間の健康にとって美食がいいのか、粗食がいいのかは意見の分かれるところですが、私は幸か不幸か田舎に住んでいて、少し気を付けたり努力をすれば、安心安全な食べ物が幾らでも手に入ります。退職して20年、自給率を上げるささやかな目標を立ててやっていますが、野菜は勿論のこと、しいたけや蜂蜜、切干大根、、梅、ブルーベリー、甘夏、天草やヒジキ、ワカメなどなど、指折り数えればきりがないほど増えています。ひょっとしてこれが本当の幸せかも知れません。

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人間牧場

〇周りは噓つきばかりと嘆く高齢者
 昨日双海町内に住む75歳の知人に会いました。その人の話によると後期高齢者になったのを機に、先日車の免許証を自主返納したそうです。高齢者の重大事故の話を聞いている家族から、「事故に遭ってからでは遅い」と強い誘いがあったし、自分も先日ちょっとした事故を起こし、そろそろ潮時と判断したそうでした。

 その時家族からの誘いの言葉に、「免許証を返納し車に乗れなくなったら、家族みんなでいつでもどこへでも希望通り連れて行ってあげる」とのことだったのに、「あそこへ、ここへ連れて行ってくれ」と頼んでも、「忙しいので暇がない」「タクシーかデマンドに乗れば」と中々いうことを聞いてくれないそうで、「何処へでも連れて行ってやると言ったのに嘘つき」と怒鳴り、少し険悪になったこともあったそうです。

 奥さんは病弱で車に乗れないので病院へ連れて行くこともできず、「しまったと今頃気が付いても後の祭りで遅く、小旅行を楽しむこともできず、許せるものならもう一度免許証を手元に返してもらいたい」と嘆いていました。高齢者が交通の不便な田舎に暮らすことは容易なことではありません。私もいつかどこかで免許証を返納する時期が来るものと思われますが、安全運転に十分注意して運転したいと思っています。

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人間牧場

〇何とこの時期に蜜蜂に刺されました
 冬は蜜蜂も休眠状態ですが、冬越ししている蜜蜂の巣箱が気になって、底板の掃除をしようと思いつきました。どんな時も細心の注意を払おうと、休眠期と言えど刺されないように頭にスッポリ黒い防虫ネットを被り、巣箱をそ~っと横倒ししてみました。

少し腫れ上がった右手も腕首

 秋口からまだ一度も掃除をしていなかったので、底板の上は蜜蜂の糞や巣の残骸が溜まっていて、専用のヘラでこさげるように掃除をしました。巣の状態を調べるべく巣箱を横に倒した瞬間、手袋と作業服の間の腕にチクリとしました。

 「刺された」と思い、室内に入り「ウナクール」を塗りましたが、時すでに遅しで、痛みは殆どないものの少し腫れてきました。私は蜜蜂に刺されても痛くはありませんが、今夜から明日いっぱいは腫れるものと思われます。参った参ったでした。蜜蜂の師匠曰く、「蜜蜂に刺されるようではまだ愛情が足りないなあ」です。

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〇2枚のCDカバー写真のどちらが遺影候補か?
 かつて長年代表運営員を務めたえひめ地域づくり研究会議の事務局があるえひめ地域活力創造センターのご厚意で、私の講演を収録しYouTubeで流したダイジェスト版と完全収録版の2枚のCDを各20枚づつ作ってもらいました。

えひめ地域活力創造センターに製作してもらった2枚のCD カバー写真

 自分の講演している映像と音声は、本人は恥じらいながらもいいと思って喋っていますが、いざ自分のパソコンにセットして見聞きすると気恥しい気がしてなりません。それでも欲しいと言われた人20人ほどに差し上げ後がなくなりました。

 ダイジェスト版はCDケースに私の似顔絵が、完全収録版には人間牧場に置かれた高知県馬路村産魚梁瀬杉の台座の上で、「夕日亭大根心」という芸名で落語ならぬ落伍を喋っている姿が収められていますが、2枚ともいつ見ても生まれつき締まりのない顔姿です。

 CDを送ってあげたある人から折れに電話が入り冗談で大笑いをしながら、「若松さんもいよいよ終活の準備ですね。似顔絵か落伍をしている姿かどちらをご自身の葬儀の遺影にするのですか?」と言われました。ふと自分が今年80歳になることに気が付き、「えっ遺影」と聞いてドキリとしました。

 人間は死亡率100%で誰もが一度は死ぬのですから、そろそろそのことも考えなくてはなりません。このCDに収録した講演会で、これまで85歳と言っていた自分の人生の終わりを、100歳まで生きる高齢化社会を反映して「100歳まで生きる」と公言してしまいました。あと21年です。「遺影はイエーイ」です。

「CDの カバー写真 見た友が 私の遺影 どっちにすると」
「終活の つもりじゃないが そういえば 近い将来 必要不可欠」
「100までは 生きるつもりの 自分だが 突然その日 やってくるかも」
「ああ嫌だ 人間いつかは 死ぬなんて そうはいっても 誰も行く道」

 

 

 

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人間牧場

〇忘れることが出来ない2001年2月10日
 人の記憶は次第にうつろになるものですが、私にとって2001年2月10日は一生忘れることのできない日です。そして今日は23年前の記憶が鮮明に蘇る2月10日です。

 23年前のこの日午前8時43分、愛媛県立宇和島水水産高校の実習船えひめ丸が、アメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルとハワイ沖で衝突し、実習船が500mの海底に沈み、尊い生徒や乗組員9人が帰らぬ人となりました。

 沈没したのは4代目の船ですが、私は高校3年生の時初代の愛媛丸(214.5t)に乗って赤道を越え珊瑚海まで遠洋航海に出かけているゆえに、随分心が痛み当時は悲しみに暮れ涙が止まりませんでした。

 偶然でしょうか、2001年2月10日は、私の「昇る夕日でまちづくり」という自著本の出版記念パーティを、松山の本町会館7階のテルスターホールで200人余りの人たちが集まって行う日でした。マスコミ関係者はその対応に追われ欠席や中座が相次ぎました。

 近年亡くなった宇和島水産高校漁業科の先輩であった玉井恭介さんは、その後追悼歌「希望海」の作詞を手掛けたりその普及に奔走しましたが、その裏話を知っていたり語る人も殆どなく、今は寂しく毎年2月10日が来る度に思い出しています。

 偶然にも今日は宇和島へ足が向き母校の側を走る高速道路を通りすがりましたが、祈りの日ゆえ学校も騒々しかろうと、立ち寄るのを止め、車の中から母校の横で手を合わせて祈りました。

 

 

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