人間牧場

〇花盗人は盗人にあらずというが・・・・
 昨日の夕方亀ケ池温泉からの帰り道、閏住の菜の花畑を通りかかりました。昨日までの雨の恵みを受け、菜の花は一段と開花が進み、見ごろを迎えているようで、早くも沢山の車が止まって花見を楽しんでいました。

 

 花畑斜面の端に少し広い路側があり、車が一台止まっていました。その直ぐ傍で一人の男性が何やら白いビニール袋を持って、菜の花のつぼみをちぎっているようでした。直感的に漬物にしたり軽く茹でてサラダにして食べる魂胆だと思い、車を止めて傍に行き「この菜の花は地元の人が丹精を込めて作っているので取らないでください」と、はやる心を抑えて柔らかく注意をしました。

 相手は中年というよりは少し年齢を重ねた人でした。悪びれる様子もなく少し不機嫌な様子でしたが、取った菜の花のつぼみを入れたビニール袋を持って車で逃げるように立ち去りました。トラブルになって殴られたりするのでこんな場合は要注意です。

 私が現職中の数年前、亀の森で菜の花の世話をしていたおばちゃんから泣いて電話がかかってきました。菜の花の蕾を取っている人を見て「取らないで」と注意をすると逆切れして「このくそばばあ」と怒鳴られたそうでした。何か妙案はと尋ねられたので、「消毒中につき注意」という看板を作って持って行ってあげました。以来花は盗まれなくなって、「あなたは知恵者だ」と仰山褒めてもらいました。

 県道沿いのホダ場のシイタケが盗まれて困るので、「このシイタケは作っています取らないで」と看板を立てたら、ありかが分って余計取られるようになったので、「何か妙案は」と相談を受けました。私は「マムシに注意」「毒キノコに注意」と2枚の看板を作りプレゼントをしました。以来そのシイタケは取られなくなり、今もその農家からお礼にとシイタケを毎年頂いています。(大笑い)

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