〇ホラも吹くけどハーモニカも吹く
「100歳まで生きれる時代」がやって来ました。高齢化率は65歳からカウントされ、後期高齢者と呼ばれるのは75歳からなので、「老後は何歳から始まるのか?」と聞かれても明確に答えられず、知らぬまま分からぬまま77歳の喜寿を迎えていますが、どうやら「老後」とは人それぞれによって違うものの75歳~80歳以降だとおぼろげながら思うこの頃です。だとしたら今の私は「老前」とでもいうべき老後の準備期間であり、長過ぎるであろう老後を彩のあるものにするべく、考えて行動をしなければなりません。
振り返れば、競争から振り落とされまいと必死に働き続けた現職時代を、世にいう60歳で定年となって第一線を退職し、再雇用の話を断って憧れの自由人となりました。幸いなことにこれまでの蓄積した経験を活かし、大学の非常勤講師や客員教授、それに講演活動やボランテァ活動をしながら75歳まで自由気ままに生きてきたものの、新型コロナの影響でオンライン授業などが中心となった授業に、魅力を感じなくなり2年前第二線も退き、今は残された恩返しの関わり程度に深入りもせぬ生き方を楽しんでいます。
私にはこれといった趣味はありませんが、数年前三男が使っていたハーモニカを貰ったことがきっかけで、ハーモニカを吹くようになりました。小中学校を通して音楽は余り得意でなかったため、楽器も使えず歌は時たま酒の勢いを借りてカラオケで演歌を歌う程度だったため、ハーモニカも上達していませんが、体感音楽を頼りに見様見真似で吹いたお陰で250曲も吹けるようになり、何とこれまでに3回(列島1万2千キロの旅、ラジオ深夜便心の時代、ニッポン列車旅など)も全国放送に出演しているのですから驚きです。
私の持論である半寿(八+十+一=81歳)までの老前に老後の備えをしっかりと行いたいと思っています。下手糞のそしりを免れない趣味で始めたハーモニカは、本気で必死になって習う本物ではなく、「どこへも行かず、今この場所この瞬間を楽しめばよい」という軽い気持ちの老後の蓄えで、成果を求め、生産性や効率を重視する現代社会の価値観とは一線を画す生き方です。講演や人間牧場での落伍演目で、「ああ上野駅」や「南国土佐を後にして」「高校3年生」などの曲を吹けば、思わずみんなの大合唱になる懐かしさの共感・共鳴・共有を引き出すハーモニカを、これからも・・・。「ピアノは弾けないけどホラもハーモニカも吹きます」の馬鹿げた気概で・・・。ワッハッハです。
「通知表 音楽2だのに 何故でしょう 体感音楽 ハーモニカ吹く」
「おくめなく テレビやラジオ 出演し 全国放送 ハーモニカ吹く」
「ハーモニカ 加えてホラも 吹きますよ 明るく楽しく 只今老前」
「上野駅 南国土佐など 講演で 吹くとみんなが 合唱感動」