人間牧場

〇雨もまたよし天草晒し
 毎年この時期になると磯遊びをしていますが、真冬のヒジキ、早春のワカメとともに、初夏となったこの時期は天草を取り、持ち帰った天草をサナに広げて庭に干しています。ヒジキは長時間茹で、ワカメは短時間茹でれば食べられますが、天草は火を使うこともなく簡単そうに見えますが、これが中々厄介な海藻で、毎日干した天草をポリ容器に入れた水に浸したり干したりする作業を繰り返すのです。

雨に濡れ白くなった天草

 最初は海藻特有の匂いが辺り一面に漂っていましたが、日を追う毎に天草の色が脱色し、最近はまるで白髪のように白くなり、完成間近かを予感するようになりつつあるようです。ヒジキやワカメは乾燥途中雨に遭わないよう気を揉みますが、天草に関しては雨などで濡れても、むしろ晒し作業が進むので、安心しています。昨日は晒し作業を始めてから初めての雨が降り、しっかりと濡れました。

 今朝はその雨も上がったようなので、朝食を済ませると見回り、干し上がるともう一度真水に浸けて綺麗に水洗いして最後の仕上げにかかります。乾燥した天草は湿気が来ないよう、少し厚手のビニール袋に入れて、ヒジキやワカメとともに専用倉庫に入れて保存し、夏のわが家の風物であるトコロテンやフルーツゼリーに加工し、食べる予定です。また一つ自給の品が増え、楽しみも増えました。

「採取した 天草庭に 広げ干す 匂いや色も 次第に消えて」
「手間暇の かかる天草 だからこそ 食べる楽しみ 次第に増して」
「昨日雨 降って濡れるも 構いなし 晒し促進 いよいよ仕上げ」
「またひとつ 自給の品が 増えました 田舎に暮らす 幸せ実感」

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