人間牧場

〇フキの皮剥ぎ
 植えた記憶がないのに、人間牧場の梅林周辺にはいつの間にか、フキが繁茂するようになりました。本当は採集して出荷でもすればいいのでしょうが、そんなことをする気も暇もないので、暇を見つけて自家用や知人友人にお裾分けする程度でお茶を濁しています。

 何年か前、このフキを何の相談も了解もなく松山からやって来た女性5人によって、取られるという「フキ泥棒事件」が起きました。幸い私が見つけてひと悶着の末解決しましたが、その顛末は私のシリーズで出版している「夕日徒然草・水の書」に、「フキ泥棒」というタイトルで小話風に書いていて、夕日亭大根心」の芸名で落語ならぬ落伍の演目に仕立てて話芸紹介をしています。

 昨日は人間牧場の水平線の家の板間に、ワックス掛けをする大掃除の日でした。掃除終了後私が草刈り作業をしている間に浜田さんに、フキの収穫を手伝ってもらい持ち帰りました。夕方私は容器に水を張り、隠居の前の縁側でそのフキの皮剥ぎ作業を行いました。フキは灰汁の強い植物なので、素手で作業をすると指先や爪の間に灰汁がつき真っ黒になるので、手袋をはめてやりました。

 1時間ほどかかり作業を終えましたが、灰汁で濁った水を取り替えて灰汁を抜くため水に晒しています。今日は妻がこのフキを鍋で煮てフキの佃煮風に仕上げてくれる予定です。梅干しと梅酒、それに砂糖を入れて煮詰めて冷蔵庫に入れれば、お茶漬けの友として、美味しく食べることができます。田舎流儀の食べ物として、子どもたちにもお裾分けする予定です。

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