〇ヒジキの加工
今日は24節気の一つ啓蟄です。土の中で冬ごもりしていた虫たちが外に出てくる季節の始まりのようで、気温も上昇気味で少し春めいてきました。毎年この時期になると磯に出て、ヒジキを採集したり、そのヒジキを庭で茹でる作業を楽しみにしていますが、昨年は外反母趾の手術で4月に入院手術をしてできなかったので、何としても今年はやりたいと思っていました。
しかしこの時期は新型コロナの影響で、あれやこれやが中止や延期となっているとはいいながら何かと忙しく、日めくりカレンダーの旧暦が大潮であるかどうかさえも気が付かない日々でした。一昨日小学生の一行が人間牧場へ遠足にやって来て対応しての帰り道、潮が引いていることに気が付き、帰宅後急な思いつきで道具を持って磯に行きました。
早速鎌でヒジキを刈り始めましたが、今年のヒジキの根元には、雑草が沢山付着していて、雑草のついていない物を見繕って持ち帰りました。帰宅後ポリ容器に水を張り、ヒジキを綺麗に水洗いをしたり雑草を取って、用意したかまどの上に乗せた大釜に入れ、火を焚き始めました。午後5時から火を焚くこと3時間、懐中電灯の灯りを頼りに火を燃やし続け、午後8時に薪を入れたのを最後に自然消火しました。
余熱で一晩寝かせて蒸し上がったヒジキは、朝になると柔らかいヒジキにほぼ思い通り出来上がりました。薄手の手袋を両手にはめ、ナイロンの小袋に小分けして、午前中は知人や友人にお裾けして回りました。湯がきだてのヒジキをみんな喜んでくれました。勿論わが家も昨晩はヒジキの煮物が食卓に上り、春の味を堪能しました。残ったヒジキはサナ3枚に広げて干しヒジキを作りました。先日の切り干し大根は白一色、今回のヒジキは黒一色でした。
「2年ぶり 磯でヒジキを 刈り取って 水洗いして 大釜茹でる」
「一夜蒸し 柔らかヒジキ 出来上がり あちらこちらに お裾分けする」
「わが家でも 食卓ヒジキ 煮物出る 磯の香りに 春を感じる」
「切り干しと ヒジキも自給 整った 田舎の暮らし 存分楽しむ」