〇私のとっておきなウォーキングパラダイス
私は健康な体調を維持するため、毎日1万歩を歩くことを目標にして殆んど毎日、忙しい合間を縫って歩いていますが、忙しいが故にその目標を毎日達成するのは中々難しいようです。それでも目標を作ると気になる私の性格がそうするのか、それなりに毎日歩数を伸ばしているのです。
私の歩数の管理はズボンのポケットに忍ばせた、携帯電話についている歩数計で読み取ることができ、しかもその歩数が毎日記録されるという優れものなので、歩数が足らない時は極力遠回りをして歩いて見たりしていますが、一万歩はあくまでも目安なので、何が何でもという悲壮感はなく、むしろ歩くことを楽しむ方に重きを置いているため、時にはポケットにデジカメを入れて、道端に咲く草花の写真を撮ったり、出会う近所の人と立ち止まって会話をしたりしているのです。
私が私の「ウォーキングパラダイス」と名前をつけているコースは、自宅~双海中学~山坂道頂上~自宅で、平道あり坂道あり、舗装道あり、土道あり、林ありとかなり起伏に富んでいて、特に頂上付近までの坂道や頂上付近を十回登ったり降りたりするコースは少しきつく、この時期でも少し汗ばむほどの運動量が必要です。夏の暑い頃には大汗をかき、それが原因で汗疹ができたりしましたが、帰宅後シャワーを浴びたりしてその問題も解決しました。今の時期は寒くて手が少しかじかむほどですが、大汗をかくこともなく一人黙々とウォーキングを楽しんでいます。
かつてこの道沿いはみかん園だったのですが、持ち主が杉と桧を植えたため、すっかり昼なお暗い林となって直射日光は当たらず、むしろ森林浴をしながら歩ける道なのです。
この道を利用する人は殆んど皆無のため、私専用のウォーキングコースのようなものなので、考えようによっては、「何と贅沢なんだろう」と時々思うため、まさに私にとっては「ウォーキングパラダイス」という名前がピッタリなのです。
この道は時々出没するイノシシが、餌のミミズを求めて道の傍でのたうった痕跡を見つけたりしますが、出会ったことはこの10年間で1度きりなので、そんなに危険でもありませんが野鳥のさえずりや、この頃になると落ち葉が道に降り積もり、カサカサと音を立てれる場所もあり、野菊やツワブキ、ホタルブクロ、露草、ヒメシャガなどの季節の花々も楽しめることもあって、とにかく気に入っているのです。
数日前雨風を伴った、かなり強い北西の風が吹きました。私はあいにく栃木県へ出張して留守でしたが、このコースにある桧の林を揺るがしたため、桧の葉っぱが沢山落ちてまるで金色の道のように見えました。ご存知のように杉や桧は常緑樹ですが、常緑樹であっても成長の過程で、古い葉っぱは黄色くなってこの時期落ちることを始めて実感
しました。人や車が通らない山道に、黄色い桧の黄色い葉っぱが降り積もった姿はまさに金色の道のようで、驚いてしまいました。
私の体調維持と基礎体力をつけてくれる「ウォーキングパラダイス」は、これから先も体力と体調の許す限り利用して、当面の目標である1日1万歩を目指し大いに楽しもうと思っています。間もなく夜がしらじら明け始めました。そろそろ着替えて出発しようと思っています。
「一万歩 歩く目標 立て歩く 山坂少し 汗かく毎日」
「ウォーキング パラダイスなんて 名をつけた 私専用 何て幸せ」
「体調と 体力維持を 目的に ポケット携帯 使って歩数」
「金色の 道と思しき 山道は 桧葉落ちて 行くてに伸びる」