〇今年も柿は不作でした

 わが家の裏庭に5本の柿の木があります。急斜面の土が崩れないようとの配慮で植えているので、毎年親父が大きくならないように強剪定をしているため、これまで殆んど柿の実をつけませんでした。妻がその様子を見て「うちの柿の木はどうして実をつけないのかしら?」と不思議がりますが、その都度妻も私も「親父が剪定をし過ぎるからだ」と親父に責任をなすくりつけていました。それだったらと、親父の足腰が弱ったことをいいことに昨年は、私が剪定を引き受けました。多分私の選定だから実をつけないかも知れないと思う不安と、今年こそは実をつけるだろういう淡い期待も持っていました。春先新芽を出し、そこここ花も見え少し手応えのようなものを感じていましたが、いざ秋の稔りの頃を迎えると、柿の実は合計13個しかなりませんでした。

秋の訪れを告げる柿の実

 それでも妻は「柿の実がなった」と大喜びで、先週その全てを私が鋏で丁寧に収穫しました。柿の実の数が少ないためなっている実は大ぶりで、皮を剥いて食べると、甘味も味も申し分なく、息子たちにも「わが家で収穫した柿だ」と、少し自慢をしてお裾分けしてやりましたが、息子もわが家に柿の木があることを始めて知ったようです。
 柿はこの頃になると一斉に紅葉し、秋の訪れを演出しくれるのです。一年納めの大相撲九州場所が今週末から始まりますが、その頃になるともう間もなく木枯らしが吹き始め、折角紅葉した柿の葉っぱも振るい落とされることでしょう。

 今年の冬も親父に代わって柿の剪定をしようと思っています。そして今年は柿の実を13個も稔らせてくれた柿の木にお礼肥えをやろうと思っています。
 先日広島県の稲井誠さんご夫妻から、木の箱に詰められた美味しい柿の葉寿司が、まるで箱入り娘の嫁入りのように沢山届きました。妻は大好物なのでたしなんで食べていたようですが、5本もある柿の木の葉っぱを何とか利用して、魚の柿の葉寿司を作れないものか考えています。多分使用する柿の葉っぱは新緑の頃の柔らかい葉っぱを取って、塩漬けしたものを使うだろうと推測していますが、また体内で好奇心の虫が動き始めたようです。

  剪定が 悪いと親父 批判する 自分がやると 同じ過ち」

  「剪定を したが今年も 十三個 柿の実獲って 面目保つ」

  「お礼肥 しっかり与え 来年も お願いします 祈り捧げる」

  「柿の葉を 使ってお寿司 できないか 好奇心虫 体内巡る」 

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