shin-1さんの日記

○北海道からホタテ貝が届きました

 二日前北海道サロマ湖の井田貴子さんからホタテ貝が沢山届きました。井田さんとは船木耕二さんを通じて北海道へ講演に行った時に知り合いました。サロマ湖でホタテ貝の養殖をしている漁師さんの奥さんですが、昨年北海道へ行った折、養殖場までお邪魔しご主人とも出会っているので、ホタテ貝がどんな状況で育てられているのか目に浮かぶので、届いたらサロマ湖の話をしながら料理をして食べるのです。


 今回送られてきたのは幼貝に分類される小ぶりな貝ですが、貝殻が小さいのに料理をすると貝柱が大きく、ホタテ貝に縁のない地域に住んでいるものにとっては飛び切り美味しいご馳走なのです。

 妻はホタテ貝を酒蒸しにしてくれました。フライパンに水洗いした貝を入れて料理酒をかけ、蓋をして熱すると貝が蓋を開ける、ただそれだけの簡単料理ですがこれがまた美味しいのなんのって、残念ながら酒を止めている私には酒のつまみに最高だと思ったりしながら、喉がゴクリと鳴るのです。わが家にはこのように全国の知人友人仲間から珍しいものが沢山届きます。

 そのため昨日も、まだ木になっている今どき珍しい甘夏みかんを収穫して5箱ほど宅配便で送ってあげました。わが家の甘夏みかんは無農薬のため皮を使ってマーマレードが作れるのです。わが家では妻が毎年自家用にマーマレードを作っていますが、パンに塗って食べると美味しく、またこれをお湯に溶かして飲むと美味しいのです。

 年金暮らしになったから特別そう思うのかもしれませんが、安心安全の生活防衛は少し手間暇かければいくらでもできるのです。

 しかし時には大失敗もあります。人間牧場の蕗畑から蕗を採ってきて皮を剥き、佃煮風に保存食を作る作業を妻は前日から始めていました。完成間近なので少し種火で水分を飛ばす作業をテレビを見ながらしていましたが、何やら焦げ臭いのです。テレビに夢中になって火に掛けた付記の事をすっかり忘れていたらしく、大失敗となりました。台所には今でも少し吹きのこげた匂いが残っているようですが、これもお愛嬌だと妻は自分の失敗を棚に上げて笑っていました。


  「北国の 友より届く ホタテ貝 想像しつつ 酒蒸し食べる」

  「この匂い あっしもうたと 席を立つ 後の祭りと 笑って済ませ」

  「年金の 暮らし余儀なく される日々 人間らしく なったようだと」

  「気がつけば 夫婦二人の 家の中 顔つきあわせ あれやこれやと」

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○役目を終わった運動靴

 私たちは毎日、衣食住の暮らしを何気なく過ごしていますが、一つ一つに心を配ると大変な役割を果たしているものが沢山あることに気付きます。例えば靴ですが、私は概ね革靴、カジュアル布靴、運動靴、作業用長靴、作業用地下足袋の5種類を目的に合わせ使い分けているのです。病気で痩せたため高々56キロの体重ですが、靴はその全てを支えるため文句の一つも言わず毎日毎日働いているのですから、感謝しなければなりません。

 貧乏な時代に育った私にとって靴は子どもの頃から貴重品でした。ゆえに破れない限り新しい靴を買ってもらうことはなく、殆ど一足の靴をまるで仇のように履いていたのです。しかし大人になって自分のお金で靴が買えるようになるとわがままになって、少し流行に遅れたり人が格好いい靴を履いていると自分も欲しくなり、また少し汚れが目立ち始めると、それまでのことを一切忘れて捨てたりしているのです。

若松進一ブログ
(長年は履き馴れた運動靴)

 昨日、この5年間慣れ親しんだ運動靴が破けてその役目を終わりました。1ヶ月前から靴底に違和感があり、ゴムの継ぎ手が開いていることに気がつきました。それでもボンドをつけて接着して履いていました。妻は「運動靴をボンドで修理して使うなんて聞いたことがない。あなたは余程貧乏性なのね」と笑われましたが、それでもこの1ヶ月間運動靴は悲鳴を上げながら私の体重を支え続けてくれたのです。

 昨日はその運動靴を最後だからと履いて人間牧場へ行きました。あいにく地下足袋を忘れてしまったため、運動靴のままで作業をしました。昨日は草刈と梅の収穫で一日中急がしく働きました。午後5時を過ぎそろそろ帰ろうと足元を見ると、ゴムが大きく口を開いてまさに一巻の終わりのようでした。

 妻に見せるとそのひょうきんな格好に思わず大笑い、まるでチャップリンの喜劇の様な格好となりました。

若松進一ブログ
(靴底が捲れて使用不能になった運動靴)

 数日前から妻は私のために新品の運動靴を玄関先に用意してくれています。昨晩夕食を終えて散歩に行く時その靴を履いて出かけました。私は左足が外反母趾になっています。足の親指が内側に向いているのです。いつの頃からか分かりませんが、そのためどの靴も極力つま先が広いものを選んでいます。今回の新品の運動靴はまだ足に馴染まないため、多少違和感がるのです。そのうち靴が足に馴染んでくるものと思われますが、破れた靴のようにしっくり行かず歩くことが多少億劫です。

 さて破れた靴は可愛そうですが昨日で使用停止となり次回のゴミ出しの日に廃棄する予定です。長年私のために働き続けた靴に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言いました。


  「不平など 一切言わず 五年間 歩き続けた 靴よさよなら」

  「使い切る これも大事な 暮らし方 ケチではなくて 質素倹約」

  「新しい 靴は違和感 そのうちに 馴れるだろうが 少し日なちが」

  「さようなら 心のそこから ありがとう ゴミなる靴に 言葉をかける」 

[ この記事をシェアする ]