○岡山県講演日帰りの旅
「今日は一日岡山県へ出張します。帰りは夜です」とブログに書き込んで6時過ぎにわが家を出ました。急ぐこともないのに何故か今朝は携帯電話を充電器の上に差し込んだまま、持たずに家を出てしまいました。伊予市付近を走っていて気付いたのですが、「まあいいか」と諦めました。近頃は財布と携帯電話だけは忘れまいと思って確認をして出かける癖がついていたのですが、私もいよいよ認知症の前触れかも知れないと、ズボンのポケットの軽さが気になって仕方がありませんでした。
松山駅前キスケ駐車場に車を止め、8時11分松山発の特急しおかぜに乗りました。2~3日前までは車で行く予定でしたが、岡山駅から徒歩で10分くらいのピュアリティまきびが会場なので、公共交通機関を使う方が楽だと急に思いついたのです。久しぶりに予讃線、瀬戸大橋線を走って岡山へ行きましたが、岡山駅に着いたのは10時55分でした。
(瀬戸大橋の上から見下ろすフィッシャーマンズワーフもかつての賑わいはなく散閑としていました)
今日は岡山県の農業士認定式が行われ20数人の方が選ばれて赤いリボンを付けて列席していました。認定式の後の研修会の講演を頼まれたのです。県の農林水産部長さんなどそうそうたる人が集まっていました。勿論農業士の人も100人を超えて集まっていました。
(会場には農業士に新しく認定された人や農業士が多く集まっていました)
今日の講演依頼は岡山県経営構造対策協議会の高田事務局長さんの推薦によるものです。高田さんは昨年8月20日テクノサポート岡山で講演して旧知の間柄になっていて、今日もわざわざ訪ねて来てくれました。
高田さんは昨年の講演の内容をテープ起こしして「まちづくり 人づくり 拠点づくり」というタイトルで、ポケットサイズの私の講演集作ってくれたのです。この本は岡山県下各地へ配られたようで、私のもとへもかなりたくさん送っていただきました。
(ポケットサイズで発行された私の講演集)
先日ブログで紹介した日赤が作ってくれた千少年関係の本と合わせると2冊もタダで私の本が作られたのですから嬉しい限りです。
今日は携帯電話を忘れたこと以外は男時です。列車の到着や出発が全て上手くいき、講演が終わって列車に乗りましたが5時半にはもう松山へ帰ることができたのです。お陰で列車の中ではキヨスクで買い求めた文庫本を一冊乱読することができ、ウトウトしながら長閑な旅を楽しみました。
車窓に広がる瀬戸内の海も、遠方にかすむ石鎚の山並みも、また瀬戸大橋や番の州の工業地帯も初夏の穏やかな日差しに映えて、のんびり長閑に見えました。サンデー毎日の私には「今日はて何曜日だったかな?」と思い、木曜日であることすら忘れているのです。自由とはいいもんだと4年間続いた自由人人生を喜びました。
忙しかったえひめ地域づくり研究会議の役員や自治会の会長などの役職も一通り手を引き、大学を除けば講演も自分のペースで選べるし、ひょっとしたら今が一番自由な人生かも知れないのです。これまでの4年間は自由人になったといいながら、現職時代以上に忙しく日々を過ごしていました。少しオーバーワーク気味と妻がブレーキをかけてくれるのですが、痛んだブレーキは効くどころかスピードを上げ過ぎていました。これからは少しスピードをゆるめて生きて行きたいと思っています。
「窓越しに 流れて消える 風景を 見つつしんみり 四年総括」
「岡山は 通過する街 はずなのに 今日は講演 街を歩いて」
「後楽園 看板表示も 懐かしく 妻と来た日は 遠い昔に」
「ステージに 人間牧場 主と書き 大きな垂れ幕 嬉し恥ずかし」