○断るつもりが断りきれずに
昨日は久しぶりに町内の学校を訪問しました。4年前教育長を辞めた私ですからもう学校には縁もゆかりもないのですから、学校に行く必要はないにも関わらず「何故学校へ行くの?」とお思いでしょうが、実は昨晩双海町子どもおもしろ教室の実行委員会がありました。実行委員に名を連ねていることもあって小学校の校長先生も3人集まるため、それまでにどうしても片付けておきたいことがあったのです。
私は昨年度まで上灘中学校と由並小学校、それに伊予市の学校評価委員をしていました。昨年はその評価が県の指定を受けていたためとにかく忙しく、これは私のスケジュールにとって限界と思い早めにお断りに出かけようと思ったのです。
まず一番近い上灘中学校へ出かけました。上灘中学校はこの日の夕方修学旅行に出発するそうで、校長先生がいたため校長室に通され、しばらくの間お茶をいただきながら学校の話や人生観について話をしました。「教頭先生から電話のあった今年度の学校評議員就任の件ですが」と言いにくそうに切り出すと、校長先生は「そんなことを言わず今年も続いてお願いします」と、修学旅行の前に良い返事で旅立ちたい旨説得され、やばいと思いながら断る理由もなく引き受けることになりました。
学校を出ようとすると学校の向こうから、市議会議員選挙の選挙カーが2台も立て続けに近づきてきたため、バッティングしてはならないと右折して翠小学校へ走らざるを得なくなりました。そうだ、久しぶりに翠小学校の和田校長先生にも会いに行こうと思い、学校訪問となりました。翠小学校では既にエコ改修工事が始まっていて、学校の校庭は鉄板の板で半分に仕切られ、まるで工事現場です。顔見知りの先生が変わられ、顔見知りの先生が来られていて、職員室で校長先生を中心に雑談にふけりました。和田校長先生に舞たうん100号と風おこしを一部ずつを、届いているだろうと思いつつ渡して、舞たうんに翠小学校をバックに写した私の写真を、無断で使ったことをお断りしました。この学校へ来るとついつい長逗留してしまう癖があり、昼のチャイムにせかされてお暇を終えました。
午後からは所用があるので由並小学校まで急いで行こうと役場まで帰ると、珍しい人とたまたま顔を合わせました。松山の人ですが、聞けば私を訪ねようと思っていたそうで、由並小学校へ行くこともできず3人の方をわが家に案内することになったのです。
昨日は午後6時におもしろ教室の実行委員会は始まりました。由並小学校の吉田校長先生から「若松さん、今年も引き続いてお願いします」といきなり切り出されてしまいました。やばいと思い、今日の上灘中学校での顛末を話し、結局はこれも断ることができず断念してしまいました。情けない話です。
下灘小学校の辻井校長先生に青少年赤十字から送られてきた私の講演録のお礼を言いましたが、いやはや未だに今年もまた学校教育から足抜けができないようです。
かくしておもしろ教室の実行委員会会長も留任と決まり、家に帰って妻に伝えると、「今年も忙しそうで大丈夫なの?」と心配されてしまいました。
「断りの つもりがどういう 訳だろう 断りきれず またもズルズル」
「久方に 学校訪問 校長と 談笑しつつ 少子驚く」
「右曲がり 左曲がりと 右左往し 挙句の果ては 珍客招く」
「舞たうん 風おこしという 二冊持ち 名刺代わりに 辞任伝える」