○人間牧場で夢の実現をしたい
新しい年度なんてリタイアした私には関係ないはずだのに、何故か35年間も勤めた役場の垢が落ちなく、今でも年末年始で変わる年の変化より、年度で変わる年の変化の方が性に合っていて、季節が冬から春へ変化することも手伝うのか、どこか浮き浮きした気分になります。リタイアして満4年間が瞬く間に過ぎ去りました。「65歳までは働く」と自分自身に言い聞かせ、妻にもそのことを約束していましたが、私は10月生まれですから後半年で目標の歳を迎えるのです。ですから仕事と思しき講演などの仕事はほどほどにして、人間牧場で楽しい遊び心を思う存分やってみたいのです。
新年度を迎えるにあたって人間牧場での色々な夢の整理をしつつ優先順位を決めました。今年の第一の目標はまず人間牧場に釜戸小屋を造ることを計画しています。この4年で水平線の家、ツリーハウス、ロケ風呂、赤トンボの家を次々に整備してきましたが、釜戸小屋はどうしても必要な施設なのです。薪でご飯を炊いて食べるのも夢ですが、人間牧場で採れたフキや梅を使って加工品を作リたいと思っています。梅酒はこの3年間で一升瓶換算にして約50本も作りましたが、その梅酒に付け込んだ梅を使ったジャムはまだ火を使えないためできていないのです。フキも肥培管理に務めた結果見事なフキ畑が出来上がり、後は加工を待つのみなのです。昨年試作したお茶の加工もホーロクを使えば簡単にできるのです。さらには魚の燻製も今年は挑戦してみようと思っています。
第二の目標は人間牧場でスタートした年輪塾のしっかりとした運営です。塾頭や大番頭、小番頭も決まり運営の筋道は決まりましたが、まだ愛媛県内においても知名度は低く、情報発信までには至っていません。当面年2回の年輪塾と年2回の移動塾を考えていますが、夕やけ徒然草の発刊と落伍を組み合わせた話芸への挑戦も、大切な自分自身の進化のためのノルマとして、完成させなけれればならないのです。
今年から愛媛大学農学部の学び直し講座「地域マネジメントスキル習得講座」が人間牧場を会場に15時間1単位で始まります。集中講義のため2日間びっちりと講義しなければなりません。すでにそのプログラムは出来上がってているので少し安心しているところです。
人間は学習によって成長します。また人との出会いによっても成長するものです。人間牧場を作って4年が経ちましたが、人間牧場の学習機能は次第に高まりを見せる様相を呈していますが、もっと格調高くをモットーに成長したいものです。
第三の目標は人間牧場を使ったふるさと教育です。すでにおもしろ教室も3年を終えました。命のリレープロジェクトもサツマイモやミツバチ飼育でいい方向に進んでいます。今年は人間牧場内の杉の木を使って、子どもの遊び心や冒険心をくすぐるような本物のツリーハウスづくりにも挑戦したいと思っています。既に仲間とはそんな夢を実現するべく準備に取り掛かっているところです。
長年育ててもらったふるさとへの恩返しをする年代となりました。先日九州大学の教授に転出しているえひめ地域政策研究センターの部長だった丹羽先生にお会いしました。先生は私の生き方を見て「アメリカでは若松さんの生き方は理想の生き方です」と褒めてくれました。若い時に一生懸命仕事をして、ある年齢になったら大学の仕事をして余生をボランティア活動に捧げながら楽しく生きる生き方はそ、自分自身れほど価値がるとは思っていませんでしたが、丹羽さんの言葉を甘んじて受け、これからも楽しく暮らしたいと思いました。
「春が来た 新年度連れ それぞれに 思いめぐらせ 今年頑張る」
「公務員 辞めたけれども 好夢員 未だに続く 俺は幸せ」
「アメリカじゃ 俺の生き方 理想だと 褒めて持ち上げ その気になって」
「天下り せずにどうにか 四年過ぎ 茶碗と箸で 飯を食ってる」