○釣りの釣果がありました?
花冷えとでも言うのでしょうか、このところの気温は異常なほど寒く感じるのです。今日も朝から北西の風が吹いて海は白波が立って漁にも出れないほど時化ているようです。昨夕孫が春休みも最後なので泊まりに来るというので夫婦で迎えに行きました。帰りに温泉につかり孫のリクエストに応えて回転寿司屋さんで食事をしました。私たちは魚中心ですが、孫は唐揚げやポテトなどを注文して、寿司屋らしいものはイクラとエビ程度でした。
孫には今回のお泊りの魂胆があって、釣りをしたいとうのです。帰りにジャンプという釣り具屋さんに立ち寄り、釣針とサビキを買って帰りました。普通自宅では8時過ぎには寝るそうですが、この日は少し遅くなって9時半の就寝となりました。寝る前釣りの夢を見るのだと張り切っていましたが、疲れたのか5分で夢の世界です。
私は通常と同じで朝4時に目がさめブログを書いたりして過ごしていましたが、孫は7時半に起きてきました。本当かどうか分かりませんが、昨晩は魚を10匹も釣った夢を見たそうです。今日は釣りに行くと張り切って身支度をしたものの北西の風がかなり強く吹いていて、釣には行けそうにもないのです。妻は「折角楽しみにしているのだから、内港から釣り糸を垂らす程度でも納得する」と勧めてくれました。私と孫は釣竿を用意して釣りの仕掛けを作りました。さあ出発です。着膨れするほど洋服を着て上灘漁港に行きましたが、かなり風波が強く釣りを楽しむような雰囲気ではないのです。それでも風の比較的吹かない木陰を選んで釣り糸を垂れました。
(何処となく釣り人の風格が漂い、様になっている朋樹君)
(「釣りは楽しいねね」と言わんばかりに、寒さをものともせず釣りを笑顔で楽しんでいました)
「朋樹君寒いか」「寒くない」、こんなやり取りで30分ばかり釣り糸を垂れましたがさっぱり釣れません。思い切って遠くへ投げた釣り糸に何やら引っかかり、釣り糸をぐいぐい引っ張るのです。「しめた」と思ってリールを巻くものの大き過ぎたのか残念かな逃げられてしまいました。朋樹君の落胆は相当なものでした。大きいから逃げたのか、逃げたから大きいのか分かりませんが、まあこの程度で幕引きとなりました。朋樹君は別の場所へ移動して再びチャレンジしたいと言い張りましたが、風も波もさらに激しくなってきたので諦めてシーサイド公園の岡田鮮魚店に立ち寄りました。訳を話すとそれは可哀そうだと生け簀の少し小ぶりなコショウという生きた魚をくれました。朋樹君は釣竿を持ってきて、海ならぬ肴屋の店先で見事大きな魚を釣り上げたのです。この様子に来店した人たちは思わず大喜びでみんなで拍手をしてくれました。
(海ならぬ魚屋さんの前で釣りを楽しむとは・・・)
(どうだ、釣ったぞー)
じゃこ天のお店に立ち寄ると今度はおばちゃんたちにたこ焼き用の生きたタコをいただきました。ここでもタコの話で大にぎわいでした。結局私たち二人は釣りに出たものの釣るどころか、釣り上げた以上の釣果を得て帰宅したのです。タコは塩で揉んでぬめりを取り、コショウという魚はうろこと内臓を取って煮つけ用として、妻の手料理で食卓に上りました。タコの刺身もタコを使ったお好み焼きも最高でした。
食事が終ってただ今19時33分、相変わらず北西の風は衰えることなく吹いています。「春の一日(ひして)西」ということわざがあるので、明日にはこの風も収まるものと思われますが、満開を迎えた桜もちょっぴり寒そうでした。早く春がいたと思っていたのに意外や意外、とんだ春への足踏み状態で、私の春休み二日目も相棒である孫と二人三脚の楽し一日となりました。
「海ならぬ 魚屋店で 釣りをする 魚にタコが 釣果となりて」
「時ならぬ 風波に魚 逃げたのか 逃げた魚は いつも大きい」
「食卓に 上った魚 さも自分 釣った顔して 大ぼら吹きぬ」
「春休み 間もなく終わる 思い出に 孫は間もなく ピカピカ一年」