○音の移動
今日は朝から孫と人間牧場へ音の移動に出かけました。音といっても、娘が高校時代に使っていたミニコンポを就職を機に廃棄処分するというので、勿体ない思いから譲り受けて今日まで10年余り書斎で使っていましたが、父の日に子どもたちがエプソンのプリンターをプレゼントしてくれたため、その置き場がなくなり長男に相談したところ書斎を片付けて机を処分して広くて長い一枚板を使ってテーブルを作り、全てその上に乗せて機能性を出したらどうかと提案があり、思い切ってミニコンポを除ける事にしました。さてこのミニコンポを廃棄処分は勿体ないので、人間牧場へ移動する事にしました。10年も使っているとミニコンポの裏側やスピーカには掃除をしたつもりでも誇りがたまり、一度書斎の吐き出し窓から外に出して掃除をしましたが、軽四トラックの荷台に積むには一つ一つ分化して積んだ方が楽なのです。しかしこのミニコンポの配線を繋ぎ合わせてくれたのは当時高校生だった三男なので、私自身が配線する自信がなく、重くてもスピーカーと本体に分けて、配線をしっかり頭に入れて積み込みました。孫が手伝うと殊勝なことを言ってくれるのですが、かえって足手まといでテープ類等を運ぶのを手伝ってくれました。
山道は昨日までの台風による雨でかなり濡れていましたが、お金をかけた4WDにチェンジして山道をゆっくり孫を乗せ登って行きました。
久しぶりの人間牧場は台風被害はないものの吹き返しの風でススキの株がかなり風にもまれて見るからに無残な姿になっていました。
全ての戸を開けると心地よい風が入って孫も私も生き返ったような清清しさです。ミニコンポを下し掃除機と箒と雑巾で丹念に掃除をし、5段もある太くて長い備え付けの本棚の何処に置くか品定めをしてから脚立を立て置くべき場所の本を取り除いてゆきました。採寸の結果スピーカーは上段にしか収まらず、またデッキとスピーカーを繋ぐコードが余り長くはないので結局最上段と2段目に置く事にしました。当てにならない孫はせっせと掃除機や雑巾で掃除をして自己満足しているようで、私一人での設置に汗が吹き出てきました。孫も備え付けの冷蔵庫からジュースを取り出し、お菓子を食べながら陽気に過ごしていました。
やがて2時間の悪戦苦闘の末コードを差し込んでスイッチを入れるとラジオの声が聞こえ、テープに切り替えると取り出し忘れていた歌のテープが再生され、これまたいい音色の音が再現されたのです。しかし幾らいじってもCDの音は再生できず残念ながら断念しました。これ以上の技術は長男の息子にゆだねなければならないようです。
音の世界はいいもので、10年間以上も書斎で聞いたミニコンポも新しい場所を得て満足な音に再生され再び第三寿命を生き延びることとなりました。これでCDの修理でも出来れば10年間は保障つきなのですが、直るかどうか・・・・・・。ラジオやテープの音によって殺風景な水平線の家は人の気配が感じられるようになりました。これで水平線の家への来訪者に流れるBGMをプレゼントできそうです。
追伸
このミニコンポは、ラジオ深夜便心の時代に二夜連続で出演した時のテープをNHKから送ってもらい、請われるままにダビングして全国に送って大活躍した思い出のものです。また仲間の熊谷市在住龍前宏さんから送られて来たテープを毎日ブログを書きながら聞いたし、ラジオ体操や早朝ニュース、もちろんラジオ深夜便心の時代を聞いた懐かしい思い出の逸品なのです。
「東京の 秋葉原にて 買いし音 娘私と 次は牧場」
「音のある 風景何故か 人気配 映像よりも かえってリアル」
「孫の手も 少しは手伝い した気分 汗をかいたと ジュースねだりて」
「まだ使う? 呆れた息子 引き止める それでも未練 ちゃんと音出た」