○離婚の危機・子どものことを考えれば
世の中は深刻な少子化です。学校の子どもの数も年々減少し、田舎の学校では複式学級は当たり前という感じで、私たちが子どもの頃のような教室いっぱいに子どもの元気な声が聞こえた時代は終わって、空き教室が目立つようになりました。その原因は子どもを生まなくなったこともさることながら、未婚の女性が増えたことにもあるようです。さらに追い討ちをかけるように私たちの身の回りには特に若い人で離婚した人も目立つようになりました。何らかの理由で夫婦の関係を解消して子どもを母親が引き取り、田舎の親と同居するのですから子どもの数は増えるのですが、孫と同居できるおじいちゃんやおばあちゃんの気苦労も喜び以上に大きいのではないかと思われます。女手一つで子どもを育てることは容易なことではありません。両親はそれを察して娘の働きを援助するのですが、孫の面倒は中々気を使い骨が折れるものなのです。
最近の若い女性は男女間で直ぐに仲良くなり、出来ちゃった結婚なんて言葉が流行するように直ぐに結婚したがります。それは自然の成り行きですから誰にも止められないことなのでしょうが、結婚が早かった分思慮の足りなさか直ぐに別れてしまうのです。二人は別れようがどうしようがいいのですが、出来た子どものことを思うともう一度考え直して欲しいと思うのです。私も仕事柄離婚騒動の仲裁に入ることがありますが、今の親の言い分は「一生に一度の人生だから思ったように生きる」なんて言葉を盛んに言います。もちろんそれも大事ですが、それは結婚するまでにとことん話し合って確認すべき事柄なのです。
「再婚は男女によって差がある」ことをご存知でしょうか。男の場合離婚すれば明くる日でも再婚できるのですが、何と女性は6ヶ月しないと再婚は出来ないということが民法第733条の「再婚禁止期間」で定められているのです。同じ人間なのに、ましてや男女同権なんて口うるさい時代にこんな時代遅れの法律があるのかと誰もが信じてはくれないと思うのです。実は女性が再婚後に子どもを生んだ場合はその子が前夫の子なのか現夫の子なのかはっきりさせ、もめることがないようさせるための決まりなのです。ではどんな理由があろうと6ヶ月を経たないと再婚できないか調べてみると例外はあるようで、前夫の子どもを出産した後と、妊娠していない証明があれば出来るのです。
現代は離婚流行、特に結婚していても違う相手と不倫の果てに離婚というケースも多く、芸能界は人気がなくなると離婚と再婚を繰り返して話題を作るとまで揶揄される世界です。でも民法は弱い立場の女性を思っての男女区別をしているのですから、男性はせめて女性と同じ6ヶ月くらいは再婚を見合わせてもバチは当らないと思うのです。
わが奥さんに比べ人の奥さんは綺麗に見えます。でもこの歳になってわが体をいたわってくれたりしてくれる物好きな人は世界中何処を探してもいないのですから、腹が立ってももう一度ぐっと堪えて夫婦の絆を深めるようにして欲しい、いやしたいものです。いやします。
「妻のこと ブログに書くなと 友注意 だけど私は 面白がって」
「この歳に なると妻の 有難さ 身に染み思う 日々の暮らしに」
「離婚危機 何度かそれを 乗り越えて 今ある思う よくぞ我慢を」
「離婚すりゃ 明日でも男 再婚す ところが女 六ヶ月待ち」