shin-1さんの日記

○衆議院予算委員会の模様

 私たち庶民にとって国会で交わされる質問と答弁のやり取りは、テレビの国会中継が真昼間のことでもあるから余程関心がないと見ることもなく縁遠いものです。特に政治家といわれる国会議員の先生方はまるでショー化したプロレスを見ているようで、何処までが嘘で何処までが本当か分らず、結局は「予定の時間が来ましたのでこれにて質問は終わります」で幕が引かれるのです。

 今日は車での移動の時間にラジオをひねると予算委員会の舌戦の模様が放送されていました。今回の質問はアメリカ産牛肉の輸入問題、建築の偽装問題、防衛施設庁の談合問題に質問が集中し、福祉や教育といった地味な質問はすっかり陰を潜め、忙しく振舞う大臣もいればあくびをして居眠りする大臣もいるなどさまざまなようでした。

 そんな中小泉さんが首相になってからは質疑やとりわけ答弁が面白く感じるのは私一人ではないのではないでしょうか。小泉首相になるまでの首相は間違っては大変と政府の官僚が鉛筆をなめ知恵を絞って書き上げた答弁書を、朗読しているような味気ないものでした。ところが小泉さんは小泉劇場と言われるように持ち前の奇人変人ぶりを遺憾なく発揮して、時には逸脱したパフォーマンスをするものですから、中々面白く耳が離せません。

 与党の質問は歯が浮くような美辞麗句や自作自演が多いのですが、野党は少しでも選挙に有利な点数を稼ごうと必死に調べて舌戦を挑むのですが、いかんせん勉強不足で小泉さんを引き立たせる道具にしかなっていないようでした。

 政治家の答弁は狐と狸の化かしあいといわれるように、真実は闇の中で聞いていないようなことを何度も回りくどく言って時間を稼いでいるように思えますし、そのことが滑稽で思わず噴出す場面も見られました。

 年金や物価といった国民である私たちの暮らしに直接結びつくローカルな素材でも、グローバルな国家や国際的な意見に摩り替えられるので、聞いていてもさっぱり分らない話も多いようでした。

 いよいよ今年度もあと1ヶ月半で終わり、新しい来年度が始まります。愛媛県では10年来最も低い超緊縮型予算だといっていますし、わが伊予市も合併して1年しか経っていないというのに財政は火の車とか、「俺に任せろ」という知恵もない私ども市民は結局蚊帳の外で、茅の内なる議会の行方を見守るしかないのかも知れません。

  「何処までが本当なのか分らない質問答弁嘘で固めて」

  「もし俺が大臣だったらこんなこと言ってやりたいそんな気持ちに」

  「結局は責任逃れのなすりあい日本の政治知れたものです」

  「東横の社長身障馬鹿にして今日は世間の批判を浴びる」

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shin-1さんの日記

○今治北高大三島分校

 若い頃は朝予定の時間になっても起きれず、目覚まし時計の助けを借りて起きていたものですが、歳を取ったからかも知れませんが、今は予定の時刻を体内時計が覚えているのか、決められた時間に起きれる様になりました。やはり歳を取った証拠でしょう。今朝は5時に起きて6時に身支度をして暗いうちに家を出ました。今治の沖に浮かぶ大三島へ行くためです。しまなみ海道の中ほどにあるこの島も大橋がかかってから随分便利になって、車の空いている朝の時間帯だと一般道路を通っても僅か2時間足らずで到着しました。早朝の大三島はみぞれ交じりの雨が降って霧に煙っていました。

 その島に一校ある高校は昨年の四月から生徒の減少による高校再編によって、大三島高校から今治北校大三島分校と名前を変えていました。全校生徒が100人に満たない小さな学校ですが、どうしてどうして、小さな学校を感じさせない高校生の皆さんに会ってほのぼのとした気持ちになりました。

 今日はあえてテーマを掲げないユニークな話をしようと思って乗り込みました。講演の依頼主は愛媛県金融広報委員会で、卒業間近な高校生にいい旅立ちをプレゼントしようと開かれたものでした。「楽しくなければ講演ではない」と常日頃言ってるものですからいきなり爆笑の渦です。僅か50分という短い時間はあっという間に過ぎてしまいました。それでも手ごたえは十分感じました。

 いつも思うのですが、世の中は大きいことがいいのでしょうか。大三島高校は生徒数の減少で今治北高校に統合されてしまいました。たとえ学年1クラスの合計3クラスで百人にも満たないとはいえ、学校が存続しているのですから分校なんて呼び名で呼ばなくても、大三島高校で良さそうなものをと、素人の私は考えました。普通は教頭先生を中心に学校が運営されていますが、週に一度校長先生が本校からやって来て色々な会議を開くのだそうです。ここにも本校と分校の関係が微妙な形で影を落としていました。指示や支配の意識がお互いになくても、社会はそのような目で見たり考えたりするものです。平成の大合併で誕生した市町村でも同じような関係が暗黙のうちに形成され、小の悲哀を感じる人がいるのです。

 でも私の見た大三島分校はそんな暗さは微塵もなく、生徒も先生も生き生きと輝いて、大きな学校にありがちな茶髪や変な制服の生徒は一人もいませんでした。先生は100人の生徒全ての名前と顔が一致するほどの深い信頼で結ばれています。

 本校の今治北校は今春の選抜高校野球に初出場を果たした凄い学校です。方や大三島分校は野球部がありながら只今7人しか部員がいず大会もままならない台所事情と聞きました。それでもめげることなくただひたすら練習をしているという教頭先生の話に、思わずジーンときてしまいました。大三島分校は大きいことはいいことだではなく「小さいことはいいことだ」と胸を張っているようでした。これこそスマップが歌って大ヒットした「世界に一つだけの花」の歌詞に歌われている「オンリーワン」であると思うのです。

  「生徒減り統合されて分校になったけれどもオンリーワンさ」

  「演題や職名なくても話し聞く生徒は私を心で評価」

  「土産提げ訪ねし友と久しぶり控え室にて昔話を」

  「橋架かり便利になった離島だが何故か人口今も増えずに」

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