〇竿計り
今日知人が「あんたは古い物を集めているそうだが、これ要らないか?貰ってくれるのなら差し上げるが、要らないのなら捨てる」と、いかにもみすぼらしい竿計り持って来てくれました。
何も好き好んで古い物を集めている訳ではありませんが、こうした民俗資料的なものは作り手も売っている処もなく、もう手に入りにくいので「喜んでいただきます」といただきました。
聞けば歳が歳だけに断捨離のつもりで倉庫を片付けていると、色々な古い物が見つかったそうですが、別に趣味がある訳でもないので、危険物やゴミとして処分したそうです。この竿計りはこの人のお母さんが行商に使っていたもののようでした。
尺貫法が廃止されるまで重さの単位は貫や匁でした。それがメートル法に替わりKやgに替わりましたが、この竿計りは5㎏と2㎏用なので、そんなに古い物ではないようです。
わが海の資料館海舟館には、尺貫法やメートル法の色々な竿計りが保存されていますが、こうした民俗資料も、興味のない人にとってはタダのゴミなのです。私もそれ程拘ってはいませんが、それでもこれは間違いなくささやかながら文化的価値のあるもののようです。大事に保存します。