人間牧場

〇郷土料理「さつま汁」
 私たちの地方には色々な郷土料理があります。中でもさつま汁は、小骨の多いコノシロやエソなどの魚が手に入った時作りますが、今回は子ども体験塾の子どもたちが、炭火焼きした立派な鯛の身をほぐして作りました。

 ほぐした身をすり鉢に入れてスリコギで丹念にすりつぶし、麦味噌を入れてさらにすり身と混ぜ合わせ、程よくなったところで、ガスバーナーで少し焦げ目がつくほど焼いて香ばしくして、ゆっくり出汁を加えながら混ぜ合わせます。

 そこへ細かく刻んだネギやコンニャク、それにみかんの皮の千切り、ゴマなどの薬味を入れて出来上がったら、あらかじめ炊いた麦ごはんを茶碗によそい、上からぶっかけて食べるのです。指導してくれたのは漁協女性部と婦人会、更生保護女性会の皆さんでした。

 子どもたちも調理実習の最初は半信半疑でしたが、普段は捨てるみかんの皮を薬味として使う珍しさもあり、食べてみて美味しんのにビックリしながら、中には3杯もお替りする子どももいて大喜びでした。美食・飽食の時代故、折に触れ子どもたちに、こんな郷土料理を体験させてやりたいものです。

「さつま汁 郷土料理に 欠かせない おばさんたちの 指導で体験」
「鯛を焼き 身をほぐしつつ すり鉢で 味噌を加えて スリコギ使い」
「みかん皮 普通は捨てる 物なのに 千切りにして 薬味に使う」
「3杯も 笑顔でお替り する子ども 日ごろは美食 物珍しく」

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