〇只今椿油搾り実験中
わが家の小5の孫奏心は工作や実験が大好きで、最近は買ってもらったタブレットを存分に使い、暇さえあれば耕作や実験を楽しみながら遊んでいます。昨日は昨年私が薮椿の実を拾い集めていたのを取り出して、東屋の片隅に置いている石臼を使い、実を砕いて椿油を搾る実験を父親とともにやっていたようでした。
「そんなことで椿油が搾れるものか」と思いましたが、夢中になって作業を始めていた親子を見て、「椿油が搾れたら天ぷらでもして食べようか」と激励しました。私たち夫婦はその後外出しましたが夕方帰ってみると、紙のコップにほんの数滴椿油が採れていていて、「実験は大成功だ!!」と自慢しながら香りを嗅がせてくれました。
私は子どもの頃からこの町の田舎に育ち、野山に自生している椿の丸い実をボールの代わりにして遊んだりしていて、その内はじけて中から黒い椿の実が出てくるのを見て、「椿油を作りたい」と思っていましたが、いつの間にかそんな馬鹿げた話も忘れこの歳を迎えていますが、やりたかったらすぐにやってみる息子親子に感心しきりでした。
今年の秋には椿の実を沢山拾い集めて実を取り、「椿油を搾って天ぷらを作りたい」と夢を膨らませているようで、早速「椿油絞りプロジェクト」なる夢を立ち上げたようです。それにしても民具として保存することしか考えなかった私より、保存している石臼を使うことを思いついた息子親子に大きな拍手を送ります。
「納屋隅に 拾い集めて 置いていた 黒い椿の 実を見て実験」
「石臼で 椿の固い 実を潰し 油を採りたい 馬鹿げた発想」
「紙コップ ほんの数滴 油採れ 実験成功 喜ぶ親子」
「今年は 椿油で 天ぷらを 揚げてみたいと 夢を語りぬ」