人間牧場

〇吸血肉魚ウミヤツメ

 海や川、陸地に住む動物の世界は弱肉強食で、小さくて弱い生き物たちは常に大きな動物に餌食として狙われ、狙われないような工夫を時には集団で身につけながら必死に生きています。地球上でもっとも賢く生きていると思える私たち人間も、考えてみれば他の動物の肉を餌として食べてて生きているのですから、百獣の王はライオンではなく実は人間なのです。

ウミヤツメ
大きな魚にに吸い付いて食べるウミヤツメ

 水中に住む魚で一番どう猛なのは南米の湖沼などに生息するピラニアを思い浮かべます。時には人間をも襲うピラニアの歯並びを見ただけでゾッとしますが、ウミヤツメというウナギによく似た吸血魚がいることを知っている人は意外と少ないようです。生態は余り知られていませんが、吸盤のような口で大きな魚に吸い付き血や肉を吸い取って食べてしまうのです。

 最近は湖沼や野山にも外来種が繁殖して生態系を壊わしつつありますが、その幾つかは元はといえば人間の愚かな行為が生んだ悲劇なのです。人間の行動範囲はどんどんグローバル化し、動植物も海を越えてわが国に入って来ます。人に害を与えるヒアリが外国から届くコンテナに紛れ混んで港に届いて見つかり、大騒ぎしたニュースはもう日常には聞こえなくなりました。

 この頃は、天気予報で毎日のように花粉飛散情報が報じられ、洗濯物さえその予防のためお天気でも部屋干しする人が増えてきました。ひところ公害草と騒がれた黄色いセイタカアワダチソウの話題などほとんど聞かなくなってしまいました。興味本位でウミヤツメを自宅水槽で飼い、川や海に放すとどうなるか?、先日はいるはずもないワニが川で発見され大騒ぎとなりました。

「百獣の 王はライオン 思ってた よくよく見れば 人間様かも」

「ウミヤツメ 大きな魚 吸い付いて 血と肉吸い食べ まるで剥製」

「生態系 何処かおかしく なりにけり 日本の川で ワニが見つかる」

「花粉症 これも環境 変化かも? 日本の植林 杉と桧だ」

 

 

 

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