人間牧場

〇健康志向の高まり(さあにぎやかにいただく)

 最近は健康に対する意識が高まっていることを反映し、テレビでは「買う人がいるのだろうか?。本当に効くのだろうか?」と疑いたくなるような、サプリメントのCMが連日流れています。少し綺麗な女性が「このサプリメントを飲んだ効果が現れ、こんなに元気になった」と笑顔で話し、「番組終了後30分以内なら半額、しかも送料無料」と聞けば、情報に疎い高齢者は何の疑いもなく、ついつい手を出して買ってしまうようです。

 また最近は食べ物に関するテレビ健康番組も結構あって、「〇〇予防にはこれを食べるとよい」と放送されると、その日のスーパーの棚から目当ての食品が無くなるといった、少々馬鹿げた社会現象が起こるのも度々です。これらは一時のブームで終わりますがこれが繰り返されると、私たちは一体何を食べたらいいのか戸惑う人も多く、結局食べ続け過ぎて体調を悪くする人も少なくないようです。そかし健康長寿においてそんな都合の良い食品は殆どなく、私たちの体は多種多様な栄養成分によって保たれているので、気をつけなければなりません。

 私たちシニア世代は食品摂取の多様性に気をつけた食生活をすれば元気で長生きができるようです。食品摂取の多様性は概ね10の食品群(魚・油・肉・牛乳・野菜・海草・イモ、卵・大豆・果物)で構成されていますが、これら全てを毎日の食事で摂ることは不可能なので、食卓では毎日大まか7群くらいを目安にすればいいそうです。昨日何を食べたかさえ忘れてしまう私たちシニア世代が、これらの食品群を覚えておくコツは食品の頭文字をとって「さあにぎやか(に)いただく」という言葉です。

 さ=魚、あ=油、に=肉、ぎ=牛乳、や=野菜、か=海草、い=イモ、た=卵、だ=大豆、く=果物と覚えておくといいそうです。食事はできれば独りではなく家族や友人と一緒に賑やかに食べることが大切ですが、新型コロナの影響もあり中々思うようにはできません。食事は体調保持だけでなく心の健康にも役立つことを考えたいものです。

「健康に 対する思考 高まりて テレビCM サプリメント群れ」

「あれが良い これが良いと いう度に 信じた人が その日のスーパー」

「食物を 10群分けて 目安する さ・あ・に・ぎ・や・か・に い・た・だ・く喜び」

「健康の 源やはり 食べること 少し気をつけ せめて7群」

[ この記事をシェアする ]