人間牧場

〇リーダーとは「人の役に立つ勇者」

 青年団、公民館、まちづくり、ボランティアと、まるで竹の節をつなぐように約50年間、私は様々なふるさと活動に関わってきました。しかも青年団では愛媛県青年団連合会会長や四国四県青年団連絡協議会会長、公民館では愛媛県公民館連合会の主事部会長、まちづくりでは地域振興課長や地域づくり研究会議代表運営委員、ボランティアでは21世紀えひめニューフロンティアグループの代表などなど、いわゆるリーダーとして、それぞれの活動を汗と知恵の力を出して、活動してきたつもりですが、リーダーとは一体どんな人なのでしょう。

 私は常々リーダーは「人の上に立つ勝者」より、「人の役に立つ勇者」になるべきと考えています。組織はその大小によらず三角形ピラミッドのような形が、最も安定ししているように見えます。頂点に立つ人の命令や意思が複数の中間リーダーを通じてトップダウンされる姿は、まさに上に立つ勝者の成せる技です。しかしよくよく考えてみれば組織が目的を達成できるのは、勿論リーダーの力も大切ですが、三角形の底辺たる人の存在なくしてはなすことはできないのです。そこで考えられるのがボトムアップという吸い上げ方式ですが、中間リーダーを通じて吸いあがったものは、当然組織にとって都合の良いというふるいに掛けられ、都合の悪いものは届かなくなってしまうのです。

 「人の役に立つ勇者」とは、三角形を逆さまにした逆三角形ピラミッドの考えです。組織を束ねることよりも組織を背負うことに軸足を置くため、リーダーはジョウゴの出口から出てくる声やシグナルを上手く拾うことができるのです。幾つもの組織に加わり幾つもの仕事をこなしてきてきましたが、体力や気力、年齢、社会的情勢を理由に第一線から身を引いたからこそ分る、理想のリーダー像のような気もするのです。もう既にリーダーではなくなって久しい私ですが、私に出来ることは次代を背負うリーダーたちに寄り添いながら、体力や気力、年齢に応じた後押しをすることだと、肝に命じています。真の「人の役に立つ勇者」になるために・・・・。

  「人の上 立つ勝者より 人の役 立つよな勇者 なりたいものだ」

  「三角形 上手く行ってる ようだけど トップダウンじゃ 上に立つだけ」

  「発想を 変えて逆向き 三角形 人に役立つ 勇者になろう」

  「我輩は 真のリーダー なり得たか 反省しきり 遅きに失し」

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