人間牧場

〇歳をとったらニコ・ピン・コロ

 やはり歳のせいでしょうか、最近辺りを見渡すと、膝や腰が痛いという人や、杖をついて歩く人がやけに気になり始めました。また色々な薬を飲んでいる人も少なくないようで、いよいよ私もそのような年齢に近づいてきたことを実感しています。私は今のところ悪いのは顔だけで(笑い)、痛いところもかゆいところもなく日々を暮らしていますが、それは日常の心がけの賜物と自分で自分を誉めてやりたい心境です。

 私は朝起きると読書やブログを書いた後、ジョギングとウォーキングに出かけます。ジョギングといっても2km程度の短い距離で、残りの少し急できつい山道はウォーキングで上り下りします。ジョギングとウォーキングを合わせると大体6千歩程度ですが、少し肌寒いこの時期だから、毛糸の帽子と手袋をしていても、汗をかくこともなく体がポカポカしてきます。夕方はウォーキングのみで4千歩で、合計は目標の1万歩といったところです。

 ロコモティブシンドロームという言葉があります。運動機能の低下のことをいうそうですが、基礎代謝能力の落ちている高齢者は、ほおっておくとロコモティブシンドロームになり、やがて動けなくなるので、進んで体を動かさなければなりません。高齢者にとって一番は何といっても社会に迷惑をかけないこと、極力病院にかからないことのようです。昔「ニコニコ・ピンピン・コロリンシャン」という言葉を聞きました。ニコニコは笑顔で明るく生きることです。ピンピンは病気にならず健康に生きることです。コロリンシャンは寝たっきりにならないことのようです。

 私たちはそういいながら、いつ何時病気にかかるかも知れません。また寝たっきりになるかも知れません。親父の介護をしてみてつくづく思うのですが、介護をする方も大変ですが、介護される方もそれ以上に辛くてしんどいのです。健康は日々の蓄積がないと保てないのですから、これからもそのことをしっかり意識して、毎日を過ごしたいものです。私も平均余命が20年を切りました。つまり20年経ったらお寺へ行かなければなりません。さあ人に迷惑をかけず、むしろ少しでも世の中のお役に立って、あの世へ参りたいと思っています。

[ この記事をシェアする ]