人間牧場

〇とも遠方より来るありまた楽しからずや(その3)

翠小学校にて
翠小学校にて

 三秋の峠を越え、高野川の坂道を下ると、伊予灘の海が開けてきます。北海道オホーツク沿岸で漁師をしている井田さんご夫妻にとっては、海こそ違え潮の香りはどこか懐かしさを感じるのか、車窓右手に広がる双海町の海を懐かしそうに見入っていました。私たち一行はまず翠小学校へお邪魔しました。いつもアポも取らずいきなりの飛び込みながら、校長先生や教頭先生に温かく迎えてもらい、授業中でしたが複式授業の様子も教室に入って見学させてもらいました。

閏住の菜の花畑にて
閏住の菜の花畑にて

 その後わが家へ立ち寄り、海の資料館海舟館を見学した後、居合わせた若嫁が温かいお茶を入れてくれ、わが家のゲストハウス煙会所でくつろぎました。井田さんのご主人は親父が造って展示している船の模型に特に関心を寄せ、見入ったり写真に撮っていました。わが家は私が若いころから親父が「草鞋を履け草鞋を脱げ」という言葉を口癖のように言っていました。草鞋を履くことは旅に出ること、草鞋を脱ぐことは一宿一飯の恩義に預かることです。遠来の人を温かく家に迎え入れることも、若い頃から行なっているので、井田さんご夫妻もすっかり心を開いてくれたようでした。

下灘駅にて
下灘駅にて

 早くも三分咲きになった閏住の菜の花や下灘駅界隈、下浜の水仙畑を案内しているといつの間にか時間が午後4時頃になってしまい、急いで人間牧場を目指しました。井田さんの奥さんが憧れていたのは、私がfacebookにアップしていた、水平線の家のウッドデッキに背もたれ椅子を持ち出して、寝そべることだそうなので、早速準備をし希望通りのシチュエーションで記念撮影しました。その写真は既に井田さんのがfacebookにアップして、沢山の友人が閲覧しているようです。
 帰り際シーサイド公園に立ち寄り、漁協女性部の閉店間際だったじゃこ天のお店で、じゃこ天を焼いてもらい頬張りながら、公園内を散策し案内を終わりました。

人間牧場のロケーション風呂にて
人間牧場のロケーション風呂にて

 井田さん夫婦は私が予約していた宿泊先であるウエルピア伊予へ向い、私は迎えに来てくれた若嫁の車で自宅まで帰りましたが、はてさてはるばる北海道から来た井田さんご夫妻の満足の行くような案内ができたかどうか分りませんが、お二人は多分昨日レンタカーで次の目的地である内子町や宇和島市、四万十目指して度を続けたものと思われます。私ももう間もなくリアイアするであろう妻と二人で、井田さんご夫妻のようなのんびりゆっくりの旅をして見たいと思いました。
 「友遠方より来るありまた楽しからずや」、そんな心に残る一日でした。

  「友来たる 楽しからずや レンタカー 私運転 あっちこっちと」

  「双海町 案内すれば 色々と 特色ありて 面白きかな」

  「何枚か 仲むつまじい 写真撮る 少し熱々 旅の思い出」

  「私たち 夫婦もいつか このように のんびりゆっくり 旅してみたい」 

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