人間牧場

〇自給自足の贈り物

稲葉さん自作のアメノウオの燻製
稲葉さん自作のアメノウオの燻製

 昨日の昼過ぎ、親友の稲葉眞光さんがわが家にやって来ました。稲葉さんは面白い人で、砥部町で自動車の板金修理工場を営んでいますが、最近はその修理工場の経営を息子さんに任せ、農業をしているのです。私は素人ながら稲葉さんにいつも言っていることは「遊びの農業は楽しいが飯を食わなければならない農業はしんどい」です。農業に門外な私がやっている農業は、家庭菜園も人間牧場も全て遊びの域を超えない農業なので、たとえ天候不順でできなくても、またイノシシやハクビシンに農作物を荒らされようとも、仕方がないことと諦め、歌の文句ではありませんが、「明日があるさ」となるのです。しかし農業で生計を立てるにはそれらに打ち勝ち、成果を収めなければならないのです。

福岡のり子さんが届けてくれた美味しいひな豆
福岡のり子さんが届けてくれた美味しいひな豆

 稲葉さんもそのことを意識して、わが双海町に約5反ほどの農地を買い求め、せっせと農業を始めていて、意志半ばながら大分腰の据わった農業を本格的に始めているようで、ひとまず安心といったところです。昨日はアメノウオの燻製品ができたことを報告にやって来ました。西予市宇和町の観音水でアメノウオを養殖している、親友佐藤正治さんから仕入れた淡水魚を燻製したようで、かなりいい状態で仕上がっていて、今日下灘運動公園周辺で開かれる予定の軽トラ市に出品するようですが、はてさて価値の分らない人たちに売れるかどうかといったところです。最近稲葉さんと切干大根談義をしています。切干大根とヒジキの煮付けはどのホテルの朝食にも、必ず見かけるものですが、大根は大きい小さいや出来栄え等で見た目評価されますが、切干大根は細かく切って干すため、例え小さいくず大根でも切干大根にすると価値は変わらないのです。私が最近手掛けて仕上げた切干大根を見て感心しきりでした。

 稲葉さんが帰ったところへ漁協女性部の福岡のり子さんが、ひな豆を沢山持って来てくれました。そういえばもうその時期か!!と思いながら受け取りました。毎年この時期になるとのり子さんは自分で手作りしたひな豆を届けてくれるのです。お礼にハチミツを少し差し上げましたが、前回差し上げた蜂蜜は、ガンで昨年亡くなった弟さんに食べさせたそうで、とても喜んでくれました。
 田舎は様々な自給が行なわれます。稲葉さんのアメノウオは自給というより新商品開発ですが、人それぞれ自分の得意分野でまず自給し、自給のお裾分けをしながら生きるのも田舎流の楽しみ方です。今年は切干大根も沢山作ったので、お裾分けしながらまた新しい自給を考えたいものです。

  「アメノウオ 燻製品を 届けたる 仲間と談笑 楽しからずや」

  「作りたる 切干大根 見せながら 自給色々 次の作戦」

  「ひな豆を 袋どっさり 嬉しいね そんな時期かと 早さ感じる」

  「田舎ゆえ 田舎暮らしの 幸せを 実感せねば 申し訳ない」 

 

 

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