〇綺麗だねえわが家の紅葉
わが家の入り口には、枝葉を広げた面積が畳4畳半もあるような、大きなシダレモミジがあります。家を新築した時、私が大事に育てていたシダレモミジを移植したものなので、樹齢はたかだか40~50年といったところでしょうが、それでも落葉樹らしく冬の落葉、春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉と様々な変化をして、私たち家族の目を楽しませてくれているのです。このシダレモミジは夏はどちらかというと緑がかっていますが、春の芽立ちも秋の紅葉も赤い色の縮れ葉をしているのが特徴です。
このシダレモミジは色づいて綺麗だと思う間もなく、僅か一週間で風に散ってしまうので、余程注意をしていないと見納めとなってしまうのです。今年は雨のお湿りが適当にあって、加えて紅葉の時期に大風が吹かなかったため少し長持ちして、家族や訪れた人の目を楽しませてくれましたが、案の定昨日から雨に濡れて散り始め、たった一日で無残にもシダレモミジの木の下は、紅葉の葉っぱが道を染めました。これも自然現象だと諦めつつ、美しいもののはかなき命を惜しみました。
私たち夫婦が朝・昼・晩と食事をしている、ダイニングの窓から見える裏庭に、山採りの普通のモミジが5本植えられています。私が道端で引っこ抜いて持ち帰った割り箸ほどの小さな苗を裏庭に植え、庭木の剪定のついでに無造作ながら剪定していましたが、この木もいつの間にか大きくなって、庭木としての風格を保つようになってきました。このモミジがこのところの冷え込みで、数日前から紅葉し始めました。紅葉といってもそれ程綺麗ではありませんが、少し遠めで見るとそれなりに色が染まって見えるため、妻と二人で誉めながら愛でているのです。
妻は花が好きなので、この裏庭を花畑にしたいようですが、そのためにはこの5本のモミジを、どこかに移植しなければならないため、私は反対をしているのです。夫婦でありながら意見が分かれるのも当たり前のことかも知れませんが、紅葉のこの時期だけは二人揃って、モミジの紅葉を窓越しに楽しんでいる今日この頃です。子どものころはもっと寒かったと思われる大相撲九州場所も、早いもので今日が千秋楽、白鵬が早くも昨日千秋楽を待たず圧倒的な強さで、早々と23回目の優勝を決めました。九州場所が終るといよいよ本格的な冬の到来です。
「春夏も 秋もまた良し 庭モミジ 今が盛りと 彩り添えて」
「この家の 歴史と共に 葉を広げ 今では畳 四畳半にも」
「若嫁が 綺麗ですねと 褒め称え 二人見上げて モミジ楽しむ」
「見納めと ばかりデジカメ パチパチと 上下左右 写真収める」