人間牧場

〇公友会秋の勉強会(その1)

 昨年の11月、松山市のチャイナレストラン白魂で開かれた公友会(愛媛県公民館連合会OB会)総会で、計らずも佐伯会長さんの後を受け、三代目の会長に就任してから早くも、何をするでもなかった一年が、あっという間に過ぎ去りました。少し自責の念に駆られながら、傷心の思いで秋の勉強会に出席しましたが、この会としては多い16人も参加することを事務局から聞かされ、少しだけやる気が湧いての勉強会となりました。
 昨日は友輪荘という道後にある福祉関係の施設が会場となりました。前もって相談していた松本宏さんを伊予市内で乗せ、松本さんが手配してくれた花束を田中フラワーで買い求め、11時前に会場に到着しました。既に殆んどの人が集まっていて、受付で会費と参加費を払い会議室に入り、参加予定者が全員揃っていたので早速スタートしました。

楽しかった公友会

 県公蓮の渡邊事務局長から、秋の勉強会なので挨拶を兼ねた、少し長めのお話をと頼まれたので、日ごろ思っている幾つかのことを、アドリブで約30分お話しました。まず一つ目は公友会の在り方です。会員の皆さんが毎年一つずつ歳を重ねるOB会は、既に高齢化しているため、このままだと活力を失なって自然消滅の道を辿るのです。故に新しい若い会員さんを引き入れることが必要で、一人が一人の会員を勧誘することをお願いしました。また自分自身への向かいあいとして、もう歳だなんて思わずお互いが、年に一度くらいは集まって交流しようという気概を持って、生きて欲しいと頼みました。また若い人を中心に公民館10人衆のような、知識と智恵を集約した活動集団を作って、公民館の活性化のお役に立つべきとの構想をお話しました。

 さて公民館は今大きな帰路に立っています。私は今年福井県公蓮、広島県公蓮、福岡県公蓮の研修会や大会に講師として出席しましたが、そこで見聞きしたのは「公民館が極めて危ない」問題に直面して右往左往している姿でした。一つは公民館をなくして、コミュニティセンターに移行しようとしている首長の教育への介入です。特に東日本大震災以降はこのことが顕著で、安心・安全を確保するという名の元に、どんどん公民館が姿を消しているのです。コミセンが悪いというのではなく、首長の教育への介入は何としても阻止しなければなりません。
 また公民館を効果効率という名の元に、指定管理者制度を使って民間に管理託させるという手法も、随分全国では普及してきました。管理委託が悪いのではなく公民館の職員を引き上げて安上がりな貸し館になると、これはもう教育施設としての機能が果たせなくなるのです。公民館は施設の維持管理も大切ですが、組織や機能がなくなると、住民の公教育の権利が奪われてしまうのです。

 この2つの問題は何処へ行っても今日的課題なのに、県公連も全公連も何ら手を打たず思い悩んでいるというのが実態なのです。昨日もこの話しをすると、同席してもらった岸尾県公連会長さんも同感だと賛同していただきましたが、愛媛県内もそろそろ早い機会にその策を打たねば遅きに失し、県公連存亡の危機に貧するのです。
 これらの問題を含めこれまで傍観者だった公友会が、一歩踏み込んで県公連の発展に寄与するため、とりあえず何らかの行動を起こそうと訴え、皆さんの賛同を得ましたが、その前途は問題が問題だけに厳しいようです。
 少し難しい専門的な話になってしまいましたが、私の30分の熱弁は皆さんの心に響いたでしょうか。?

  「久方に 出会う人あり 懐かしく 昔のことが 走馬灯のよう」

  「会長に 就任一年 過ぎ去った 自責の念に 駆られながらも」

  「どうすべき 分かっているが どうするか これがこれから なすべきことだ」

  「来年は 少し楽しみ 減しながら 少し動いて 少し貢献」 

[ この記事をシェアする ]