○七色の虹
異常気象とでもいうのでしょうか、過ぎ去った台風の影響も手伝って、9月も中旬だというのに昨日は北海道で気温が30度を超えた一方、このところ全国各地で1時間雨量100mmといった、信じ難いような集中豪雨が降って、滋賀県米原付近では新幹線が運転を見合わせたり、三重県では15日の降り始めからの雨量が600mmに達し、土砂崩れや浸水被害、一部の地域では避難勧告が出ているようです。
幸い私たちの地域では、数日前に蒔いた大根やカブなどの種が芽吹いた畑の適当なお湿りとなって、今年は今のところ順調に育っているようです。大根の種を蒔く9月初旬から中旬にかけては、立春から数えて210日とか220日といって、台風がよく日本に上陸する季節なのですが、超大型の台風が度々やって来た沖縄地方の人にとって今年は、オスプレイ配備問題とともに、泣くに泣けない出来事のようです。
そんな気象現象もあってこのところ、すっかり縁遠かった虹をこの3~4日、頻繁に見かけるようになりました。私はどこか夢を感じる七色の虹が大好きです。子どものころ真新しいクレヨンを買ってもらったら手始めに、白い画用紙に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色を選んでよく塗ったものです。また虹の足元には宝物があるという、子どものころに読んだ本を真に受けて、虹を見る度に虹の足元の行方を捜していましたが、虹の足元は何故か今もぼやけていているのです。
東京にはレインボーブリッジという橋があって、船で三宅島へ行く途中、この橋の下を通ったことを思い出しました。
一昨日の朝、息子が「鉄橋の向うに虹が出ている」と家族に伝えました。孫も含めた息子家族と私たち夫婦が早速外に出て、息子の指差す方向を見ました。家から家並みの影に見え隠れする鉄橋と同じように、綺麗な虹が架かっていました。肉眼ではよく見える虹もカメラで写真に撮ると、余り綺麗な色には写りませんでしたが、それでも何かいいことがありそうな予感がしました。
虹は太陽の光が水滴に当って屈折して見える虚像です。子どものころ夏水を撒いていると虹ができ、その不思議な光景を見るために水を撒き過ぎてあたりを水浸しにして、随分叱られた記憶や、夜店で買ってもらった万華鏡の不思議な色などが思い出されるこの頃でした。
「虹出てる 息子指差す 北の方 鉄橋またぎ 綺麗な虹が」
「七色の 虹にまつわる 思い出は 綺麗なままで 色あせもせず」
「虹虚像 いよいや実像 信じたい 七色の夢 追い続けたい」
「夕日・花 ほたるに公園 全て夢 アメリカ行きも 虹夢つかむ」