人間牧場

○徳島県勝浦町を訪ねる

 

20番札所鶴林寺

 私はこれまで3度ばかり徳島県上勝町を訪れています。また妻と二人でこれまで八十八ヵ所参りをして、第20番札所の鶴林寺にもお参りし納経をしているのです。にもかかわらず上勝への行き帰り通ったはずの、寺参りの折にも訪ねたはずの勝浦町のことがまったく思い出せないのですから、私の記憶も曖昧なのです。それでも四国勝浦といえば日本一のひな祭りを思い出させるほど、ビッグなひな祭りは全国に知れたイベントなのです。そんな勝浦町から講演の依頼が舞い込みました。お世話をしている県庁に勤める新居さんが窓口で、何度か電話やメールのやり取りをさせてもらいましたが、私はこのところの忙しさで、新居さんにすっかりご迷惑をかけたことを悔やんでいますが、過ぎたことなので一笑にふしてもらいたいと思っています。

 

農村舞台

 

星の岩屋の滝

 昨日は新居さんとビッグなひな祭りの仕掛け人である国清さんの案内で、農村舞台や桜ロード、星の岩屋、裏見の滝、ひな祭り会場などを見学させてもらいました。いずれも勝浦ならではのビッグなスポットで、大いに心を癒されました。夕方は廃校になった元小学校跡を利用した農村型体験宿泊施設「ふれあいの里さかもと」で、役員さんたちと会食をさせてもらいました。最初は私が宿泊する予定だったので民研修会終了後民宿で交流会を予定してもらっていましたが、私の明くる日の日程調整がつかず日帰りとなったため、急遽夕食懇談となりました。さかもとの経営については、数年前徳島県の交流プラザで海川さんたちの発表を聞いたことがあるので、一度は訪ねたいと思っていたて、いい機会に恵まれました。またみかん農家で徳島県果樹研究連合会長の押栗さんはホタル保護活動に取り組んでいて、隣町中山町との交流もあるようで、さらには国清さんは北海道オホーツク寒気団の船木さんや、高知県馬路村の東谷さんとも交流が深いと聞いて、お互いがビックリしました。

 

講演会場

 

ビッグなひな祭り会場

 講演会は午後7時きっかりに始まりましたが、沢山の人が私の話に熱心に耳を傾けてくれました。また講演後の新居さんの司会による質問タイムも、かなり充実したやり取りをさせてもらいました。別れ際再開を約束して、勝浦から徳島まで地道を走り、徳島インターから高速に乗り徳島道、松山道を走り、伊予インターで降りて愛媛の人となり、無事午前1時前に自宅へ帰り着きました。思えば講演を挟んで愛媛と徳島を日帰りで往復する長い道のりでしたが、今回も多くの深いご縁をいただきました。今回は交換した名刺こそ少なかったものの、いただいた一枚一枚の名刺が深くも重たくも感じさせてくれました。
 講演はさて置き、講演に行くと私の様な者に、日ごろやっている様々なことについて、アドバイスをよく求めらあれます。私ににはそれ程の知識も指導力もありませんが、内なる人ゆえ気付かないいくつかのことについて、思いつくまま雑談のような感じで話すのです。長年やれば慢心になったり、時にはマンネリに悩む事だってあるのでしょうか、特に国清さんは私の話に耳を傾け熱心にメモを取っていたのが印象的でした。

  「泊まらずに 徳島日帰り 便利だと 往時をしのび 感慨ふける」

  「勝浦を 何度も通る 機会あり だのに記憶に ないとは失礼」

  「勝浦は 上勝ともに 忘れえぬ 町になりそう 次ひな祭り」

  「勝浦は 海がないのに 裏がつく 聞けば昔は 川河口まで」 

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