○人は教えながら学ぶ
昨日は第一火曜日でした。愛媛新聞社の武田さんの勧めで4月から開講したカルチャースクール「街中の人間牧場移動塾」の講義日なのです。カルチャースクールの仕組みも進め方も分からぬまま、とにかくスタートしましたが、早いものであっという間に3回目が終ってしまいました。私は3回で終るものと思っていましたが、送られてくる資料によるとどうやら後3回は続くようで、講師の私は勿論、受講生たち4人もそのことを知らなかったようで、講義終了後にそのことを話すと、継続を希望してくれて、正直なところホッとしているところです。
私は今回の開講に当たって私の執筆した「夕日徒然草・水の書・火の書・風の書」の三冊をテキストにするため、受講条件の中に教材代として500円×3冊=1,500円を明記しました。本当は地の書も購入して欲しかったのですが、地の書は既に完売売り切れで残部がまったくないのです。皆さんに最新作「夕日徒然草・空の書」を出版する予定であることを伝え、出版時買ってもらう約束を取り付けました。
きっかけが武田さんの勧めだと書きましたが、本来なら人間牧場で話すべき落伍ながら、人間牧場が多少遠隔の地にあるため、全ての人が人間牧場へ来れる訳ではないので、いっそのこと人間牧場を飛び出して街中で移動塾をやったらどうかと思いついたのです。人間牧場は知っていても「街中の人間牧場移動塾」の知名度はまったくゼロなので、案の定受講の申し込みは最初2名でした。愛媛新聞社のカルチャースクールは1人でも申し込みがあれば開講するのが方針なので、私も受講生もそれを承知で少人数ながらスタートしたのです。その後浅野さんのお骨折りもあって、受講生は嬉しい倍増の4人になりましたが、私にとっては人数の多少等問題ではなく、結構気に入って講義を続けているのです。
今朝の日めぐりにローマの政治家で思想家であるセネカの、「人は教えながら学ぶ」という言葉を見つけました。夕日徒然草の一話に10分から15分をかけてゆっくり解説をするのですが、時には受講生に雑談めいた質問をする会話形式の講義の中で、受講生から色々なことを学ぶのです。まさに反面教師で色々なことを教わっているのです。
昨日は私と同じ年代に生まれ育ったご主人と、仲良く暮らしている女性の受講生と、いい時代に生まれたことを喜ぶ話をしをしました。私たちは戦後の物のない時代に生まれ育ちました。でもその代わり心の豊かな時代に育っているのです。またその日その日を完全燃焼して、明日への夢を追いかけて生きてきました。その結果夢だった物の豊かさも手に入れることができたのです。これ以上何の不足があろうかと思いきや、世間の惰性に押し流されて、何とはなしの不平や不満を感じつつ生きているのです。もう一度原点に戻り、もう一度ゼロに戻って幸せな今に感謝して、残りの健康寿命をもっと楽しい気持ちで暮らしたいと話しました。「街中の人間牧場移動塾」を開講してよかったと思うと同時に、後3ヶ月も気を抜くことなく修行のつもりでお話したいと思いました。
「日めぐりに 人はみな 教えながらも 学ぶこと ローマの偉い 政治家言ってる」
「気がつけば 昭和も古く なりにけり 平成生まれ 既に主流に」
「物はなく 貧しい時代 育ったが 心豊かな 時代に育つ」
「感謝して 健康寿命 生き生きと 感謝しながら 生きよう決意」