人間牧場

○私設公民館煙会所の復活

 昨年の5月に息子たち家族4人と同居生活を始めるため、私が書斎として使っていた部屋を私たち夫婦のダイニングキッチンにリフォームしたため、これまで余り使っていなかった広い応接間へ私の書斎を移転しました。元々応接間だったところですから、冬の寒い時等は来客の殆んどを応接間に案内して対応していましたが、季節は巡りて夏になったため、このところ来客の殆んどは戸外といいながら屋根のある東屋夕観所で、少し込み入った話の時は私設公民館煙会所で、それぞれ使い分けながら気分や客筋によって対応しています。来客の殆んどは東屋夕観所も私設公民館煙会所も大満足で、とりわけ私設公民館煙会所は名前の不思議もあって、狭いながらも囲炉裏を囲むシチュエーションに大いに満足し、話も弾むのです。

 昨日は午前中2組、午後2組の来客があって、それぞれ4組とも私設公民館煙会所へ案内し色々な話をしました。午前中国立大洲青少年交流の家の所長さん以下3人の方が見えられました。所長さんたちは3月に新任あいさつに、わが家を訪ねて来られているので今回が2度目ですが、煙会所も海の資料館海舟館も初めてとあって、そこここを案内しお話に花を咲かせました。
 相次いで愛媛県建築士会の本田会長さんが一人で見えられました。公益法人に移行するのを機に地域貢献活動に少し軸足を置くらしく、地域貢献活動の基金を使って助成団体を募集する審査委員への就任依頼のようでした。本田さんには建築設計の仕事をしている長男息子が何かとお世話になっているため、「私で良かったら」と浅学菲才も顧みず快くお引き受けすることにしました。

東京からやって来た中森まどかさん

 午後は学校関係者が講演の打ち合わせに3人で来られ、夕方には双海地域事務所の松本さんが、昨夕開催されたコミュニティビジネス講演会の中森まどか講師と、中小企業基盤整備機構四国本部の方を伴って見えられ、8月に行なう予定の地域ビジネス人財育成プロジェクトの研修打ち合わせを行ないました。
 来客の都度息子嫁にお茶を入れてもらい、煙会所まで運んでもらいますが、無粋な私の接客よりお茶を差し出す息子嫁の笑顔が好印象を与えたようです。このところ煙会所がにわかに復活したような感じです。このところ人間牧場にすっかりその役割を奪われ、忘れられていましたが、煙会所の存在も捨て難く、これからも大いに活用したいものだと思いました。

 青年の船で建国200年のアメリカへ行き、帰国後青年の育成を目的に手作りで造った煙会所ですが、これまで時には外国人まで多くの人を招き入れて、私の存在を大いに高めた煙会所は、全国の若者に支持されて全国に煙会所の分家が、北海道から鹿児島奄美大島まで17ヶ所も出来る等、それなりの成果を収めてきました。特に夕日による双海町のまちづくりは、ここから起こったといっても決して過言でないほど、多くの町民が集まり、大いに議論をした結果の今日だと思うと、感慨深いものがあるのです。
 人は人の元に集まりますが、その集まる拠点はいつの時代も必要であり、煙会所と人間牧場は私のバックボーンなのです。一度そこら辺のことを記録に留めたいと思いながら接客している今日この頃です。

  「煙会所 設置してから 四十年 役割果たし 再び日の目」

  「煙会所 囲炉裏を囲む 話には どこか懐かし ふるさとの味」

  「近々に 囲炉裏火を入れ 煙出し 存在感を 高めなければ」

  「人と人 結ぶ拠点が 煙会所 多くの智恵が ここから生まれ」

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