〇ジャガイモの収穫
「もうそろそろかな」とか、「今年は冬の寒さが厳しくて作物の生育が遅れているからもう少し待とう」とか、作付けや収穫では素人百姓ゆえに毎年悩みます。結果的に先日やっと収穫して漬け込んだ梅の実の収穫も一週間遅らせました。タマネギにいたっては心持遅らせたばかりに雨の洗礼を受け、軒先に吊るす作業で随分手間取り、親父はその疲れが未だに抜けないと苦言を呈しているようです。
そんなこともあって、わが家の梅雨時期の三大収穫と思っている梅・タマネギ・ジャガイモですが、ジャガイモだけがまだ未収穫でした。ジャガイモは2月に作付けしたのに早くも収穫です。タマネギは昨年11月に作付けしたのに今頃収穫ですからジャガイモの効率は相当いいようです。
ジャガイモは茎に花が咲き終わり、茎についた葉っぱが黄色く枯れ始めると地下芋の生育が終るので掘ってもよいと教わりましたが、ジャガイモを掘る時期は毎年梅雨に入っているので、天気と私の空いた日程が合わないと時機を逸してしまうのです。
天気の長期予報とスケジュール表を見ながら梅雨の晴れ間の昨日を適期と定め、親父と二人で午前中ジャガイモ堀をしました。畑の土は前日の大雨で少し水分を多く含んでいましたが、三つ鍬で茎の少し離れた部分を掘って行くのです。メークイン、男爵、北あかりの順に11列のジャガイモを掘りました。私が掘りながらジャガイモを細長いキャリーに入れて行き、親父が小芋をむしり取ってバケツの中へいれ、茎を雑草置き場まで運ぶという役割分担手順に沿ってやりました。
孫を近くの保育所へ連れて行って帰ってから作業を始めましたが、ジャガイモ掘り作業は延々12時過ぎまでかかりました。それもそのはず慣れない鍬打ち作業は腰に負担がかかり、時々背筋や腰を伸ばさなければならないのです。それでもまあ順調にジャガイモを掘り、やっとの思いで全てを掘り終わりました。
今朝は朝からかなり雨音の強い雨が降っています。今思うとこの雨は2~3日はぐずつくそうなので、よくぞ収穫したと安堵の胸を撫でるのです。
今年のジャガイモは例年にない豊作でした。玉太りも良くキャリー8箱も収穫できました。これから少しの期間雨に当てないよう陰干しして泥を落とし、倉庫に入れて保管し、一年間のわが家の食料となるのです。
昨日わが家では新ジャガイモを魚と一緒に煮付けました。息子嫁は半端物の小さなジャガイモをバターで転がして味付けをしていました。今日妻は新ジャガイモでコロッケを作るのだそうです。息子嫁は肉じゃがとジャガイモサラダを作ると張り切っています。新ジャガイモの掘りだちはホクホクとして、茹でたり蒸したりしてバターを付けて食べるのも格別です。ジャガイモに限っては食欲の初夏といった感じです。くれぐれも食べ過ぎにはご用心と、妻と息子嫁は美容自生の言葉をかけあっていました。これも初夏の長閑な田舎の風物でしょうか。
「私掘る 親父は茎を 片付ける 今年も老々 元気に作業」
「四ヶ月 土の中では ジャガイモが 子ども増やして 大きくなって」
「ジャガイモが 今年豊作 タマネギも 肉さえ買えば 肉じゃがOK」
「掘りだちの ジャガイモホクホク 妻味見 箸でつまんで わが口入れる」