〇タマネギの収穫
このところ梅雨を実感するように雨が頻繁に降り始めました。雨は植物にとって大切なものなのですが、こう足繁く降ると収穫時期となっているタマネギやジャガイモの収穫作業ができないのです。ましてやサンデー毎日のリタイア組とはいいながら、作業日程を自分の仕事日程に合わせなければならないため、天気が良くても作業ができない日もあって、悶々の日々が続くのです。
その点親父は毎日週間天気予報を見ながら暮らしているので、「今日と明日しか日和がなく次の日は雨だ」と言って勝手に作業工程を組むのです。
4日前にも私のそのようなことを言ってたまねぎの収穫作業を手伝うように促しました。ところが私は今週は3回も人間牧場で研修会が予定され、そのほかサイコーダイガク、史談会、学校評議委員会、愛媛海区漁業調整委員会などなど会議も多くて、ましてや人間牧場梅林の梅の収穫もしなければならず、タマネギの収穫どころではなかったのです。
それでも92歳の親父一人に任せる訳にも行かず、寸暇を惜しんで日和を気にしながら、畑に植わっているタマネギを引き抜て畑で乾燥させ、キャリーに入れて夕観所まで一輪車で運び、親父が川を剥いたり吊り下げて保存するために縛ったりする段取りをしてやりました。
お陰様で雨に濡らすこともなく収穫作業や吊り下げ作業を殆んど終ったようです。わが家のタマネギは普通の家から見ればそんなに作ってどうするの?と言われるほど作っています。それは近所に菜園を持たない親類や兄弟が沢山いて、お裾分け用に使うからなのです。
今年も腰や膝が痛いと言いながら親父はタマネギの除草や施肥、収穫保存作業を一人でこなしてくれました。私はタマネギ引きと保存のため軒先に吊るす程度の手伝いしかできませんでしたので、大助かりでした。年寄りの仕事はパワーこそないものの持続力でカバーして、仕事量はむしろ私より多いのですから感謝しなければなりません。もう少し元気で頑張って欲しいと願っています。
それにしても軒先に吊り下げられた真っ白いタマネギは絵になる光景です。これから一年間軒先を吹き抜ける涼しい風を感じながら保存されて、わが家の食卓を彩るのです。昨日は早速オニオンスライスを食べました。とても美味しかったです。元気が出ます。
「親父アリ 私はまるで キリギリス 結果的には 親父存在」
「新タマを スライス水に 晒したる 白いオニオン 食欲そそる」
「軒先に 今年もタマネギ 吊るしたる 絵になる光景 写真に写す」
「新タマを あちらこちらに お裾分け これも大事な 年中行事」