〇愛媛県公民会連合会主事部会研修会(その1)
もう遠い遠い昔のことになってしまいましたが、かつて私は勤めていた双海町役場で、公民館に13年間も在籍していました。私の社会に出てからの人生を語るなら、一期目は水産学校を卒業ご家の漁船若吉丸の船長として漁師を7年、二期目は病気で転職して入庁した役場で公民館活動を指導して13年、三期目は町名変更騒動のあおりを食って産業課で村おこしや水産を担当して4年、四期目は復権して企画調整室でまちづくりを担当して7年、五期目はたった一人の地域振興課で課長としてやはりまちづくりを担当して9年、そして六期目の最後は教育長や中央公民館長を市町村合併で町がなくなるまで2年と、丸42年間をプロとして働き、長い短いはあったもののそれなりにそれぞれで輝いて生きてきました。
公務員生活は35年間でしたが、駆け出しの公民館は私にとって一生忘れられない思い出の職場なのです。この時期は公民館主事として読む・聞く・見るで潜在能力を大きく膨らませ、書く・喋る・実践で潜在能力を顕在化する術を学んだのもこの頃です。
請われて望んで県公連の主事部会長を6年間やりましたが、一生涯社会教育をやる、夢は日本一の公民館主事とどだい果たしえない大きな夢を持って元気はつらつと働き、青年の船の班長に選ばれてにっぽん丸で建国200年のアメリカまで行く幸運にも恵まれ、病気で転職の暗いイメージを払拭してのめり込んでいました。
ゆえに公民館と聞けばなにをさておいても、恩返しのつもりで働かなければならないと自分の肝に銘じているのです。
昨日と一昨日、愛媛県公民館連合会主事部会の宿泊研修会が双海町で行われました。一昨日は夕方から翠小学校近くのピザ釜体験工房で交流会が持たれ、私もゲストとして招かれましたので、近くでもあり単車で出かけました。私が到着した17時30分にはピザ体験活動の真っ最中でした。そのうちピザが焼かれ、ビール等の飲み物も配られて楽しい酒盛りが始まりました。教育長や公民館関係者も顔を揃え、食べるほどに飲むほどに酔うほどに、あちらこちらに交流の輪ができて、名刺を交換したり活動の自慢話をしたり、まあそれは賑やかで、かつて公民館主事だった昔を懐かしく思い出しました。
ホタルが出揃う頃に一次会を長締めしたようですが、私は原稿締め切りの日だったので明くる日の再会を約束して8時前、急いで引き返しました。
「懐かしや あんな元気な 時期あった 反芻しながら 色々話す」
「教育長 いきなり昔 言ったこと 引き合い出して 私持ち上げ」
「故郷を 語れる人に なりたいと 思い巡らし 実践したな」
「恩返し しないとバチが 当たるぞと 言い聞かせつつ 今も真摯に」