○八幡浜川上公民館を訪ねる
愛媛県は伊予灘、燧灘、宇和海というそれぞれ異なった風土を持つ3つの海に囲まれています。その中でも佐田岬半島で仕切られた宇和海は四国と九州で囲まれ、太平洋の黒潮が流れ込むなど、独特の風土や文化があるのです。
下の写真は宇和海を連想するのに一番ぴったりな一枚です。リアス式海岸と青い海や空、それに「耕して天に至る」と形容される段々畑や特産のみかん、真珠の養殖いかだなどなど牧歌的何予の風景が一枚の写真に収められているのです。この写真を見ただけで思わず行ってみたくなるような気持ちになるのです。
昨日は愛媛県金融広報委員会と南予地方局県民生活課の消費生活講座が八幡浜市川上公民館であり出かけました。南予に一番近いような場所に位置するわが町からは、公共交通機関だと時間がかかりますが、国道378号をなぞりながら自家用車で行くと一時間余りで川上地区まで行ける、近い場所にあるのです。
昨日は雨がポツポツ落ちるあいにくの曇り空でしたが、川上に住む旧友の田原旭・礼子さん夫婦のことを思い出しながら走りました。田原さん夫婦は青年団時代一緒に活動した間柄で、私が団長を努めた四国一周青年バスで知り合って結婚した夫婦なのです。当時は美男美女の青年団仲間内の結婚として、羨ましがられましたが、40年近くも前の出来事なので、その後何度か出会っているものの二人はどんな遍歴を辿っているのか興味がありました。
少し早めに会場に到着すると、何と見覚えのある礼子さんが公民館に来ていて、嬉しい再開が実現しました。積もる話に花を咲かせながら、最近家を建てたこと、ご主人が病気になったが幸い回復したこと、みかんもかつてない不況に見舞われていること、一人息子も外に出て夫婦だけで農業をしていること、礼子さんは農業関係の女性会の会長をしていることなどなどを、公民館職員を巻き込みながら積もる話として話しました。
やがて公民館の二階で金銭教育に関する講演会が始まりましたが、会場は予想以上に沢山集まっていましたが、少し年齢が高い人も多く集まっていたので、急遽話の筋道を変えて生活設計などを中心にすえながら1時間30分お話をしましたが、笑い声も聞こえるなど和気藹々の講座となりました。
事前にメールをいただいた県民生活化の女性は矢野有夏さん、同じく事前メールをいただいた川上公民館の女性も矢野晶子さんと偶然にも同姓で、縁の不思議を感じながらお土産にみかんジュースまでいただき、公民館を後にしました。
帰り際小高い見返り坂とも思える峠道の路側帯に車を止め、川上地区の遠望を持ち合わせていたカメラに収めました。曇天ゆえに、また稔りの季節でないため色は感じられませんでしたが、田原さん夫婦の住む地域の思い出のスナップが撮れました。田原さん夫婦もここで老いて行くのでしょうが、幸せに暮らして欲しいと願っています。
旧友に逢い、公民館で館長さんや矢野さんに逢い、また県民生活課の係長さんや矢野さんに出会い、昨日もまたいい一日だったことに感謝しています。
後日(7月12日)矢野晶子さんからメールにて田原旭・礼子さんご夫妻の写真を送っていただきましたので、記念にこのブログに書き加えて写真を掲載しました。
「久方に 旧友再会 懐かしく 四十年を タイムスリップ」
「耕して 天に至ると いう畑 美味いみかんが 採れる納得」
「太陽の 滴のように 鮮やかな ジュース手土産 何より嬉し」
「摘果する 作業休んで 参加した 人々前に 感謝講演」