○高速道路無料化実験の行方
物議を醸し政争の具にされた高速道路無料化も、選挙の人気取りとも思えるような参議院議員選挙のさ中のこの時期に、全国の20パーセントの路線で実験と称する無料化が実施され始め、約一週間が経ちました。無料化された路線では当たり前のことながら交通量が増え、目立った混雑や渋滞は梅雨の時期なのでまだありませんが、日ごろはケチで勿体ないと高速道路を利用しなかった人たちの中には、無料ならとばかりに高速道路に乗り入れ、物見遊山しているようです。このままだと今年の夏は無料化路線で大渋滞が起りそうな予感がするのです。
かくいう私も人のことをとやかくいえる人間ではなく、松山で急ぎの用事があって既に2回も伊予~松山間を往復しているのです。伊予インターチェンジは松山~宇和という無料区間にあって、私の町から一番近いインターチェンジなので、松山へ行くには9キロ程度の短い区間ですがすこぶる便利です。この高速道路を利用すれば松山まで30分圏内になるのです。しかし利用した2回とも午後5時前後の交通量の多い時間帯だったので、松山インターチェンジ周辺が混雑していて、少しイライラしてしまいましたが、無料のしっぺ返しなので自分自身を納得させました。
妻は運転未熟なためか高速道路を走るのが苦手のようで、同乗して高速道路を走る度に助手席から「スピードを出し過ぎ」だと再三注意をするナビゲーターなので、高速道路無料化には大反対です。その理由は「高速道路の維持管理のためには利用者が負担するのが一番公平」だというのです。私も同感で財源不足で消費税を10パーセントに値上げする話が、今回の参議院選挙で大きな争点になっていることを思うと、まず高速道路は受益者負担に戻した方がいいと思っています。
総論賛成各論反対と賛否両論ある中で無料化実験事業は始まり、少なくとも一年間は続けるようなのですが、気がかりなことも幾つかあります。
(国道56号線沿いの東峰スイカにも大きない影響が出ています)
その一番大きな気がかりは、無料化の恩恵に浴する地域と無料化で悪影響を受ける地域が際立つことです。「何処まで行っても休日は1000円」を謳い文句に何年か前に始まった実験事業は、3本の橋が架かる瀬戸内海に大きな傷跡を残しました。いわゆるフェリー航路の廃止です。橋が架かったことによる打撃の中で公共の足として努力していた船会社の殆どは、廃業倒産に追い込まれ大きな社会問題となりました。今回の無料化も沿線南予地域にとっては効果があるのかもしれませんが、平行路線である56号線や私の町を通る378号線などは、既に交通量がかなり減っているのです。交通量が減れば静かになるのはいいのですが、はてさて道の駅などは閑古鳥が鳴くのかも知れません。政治家や政党の思い付きが思わぬ影響を与えます。選挙ではそのことも見極めて投票しようと思っています。
「無料だと 聞いて高速 使う人 多く渋滞 仕方がないか」
「便利だが 笑ってばかり いられない しっぺ返しが そのうち来るよ」
「情けなや 単純アホな 日本人 タダなら俺も あやかりたいと」
「妻の言う ことが正しい そう思う 政治家妻と 変わって欲しい」
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マスコミに騙されてはいけない!
愚民化政策を行い、子供たちを不登校や引きこもり、ワーキングプア、ネットカフェ難民にした「自民党・官僚政治」を生き返らせてはなりません。国民を不幸にし、国を腐敗させた政治を、今回の選挙で完全に絶滅すべきです。
「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読みましたか。子供を壊される恐怖と、腹の底から込み上げる怒りを感じませんでしたか。これ以上、だまされ子供を不孝にするのは止めましょう。
この参院選は、官僚に支配され特別会計も教育も問題にしないマスコミに騙されず、「自民党・官僚政治」を滅ぼす国民の戦いです。