○91歳親父の入院
風邪をひいたりくらいはするものの、いつも元気で暮らしている91歳の親父が、このところ下腹部に違和感を感じるようになり、病院で看てもらったところ、大腸が股間近くで飛び出る脱腸、つまりヘルニアだと分かりました。本人は腸が出ると痛いので何とかその痛みを和らげようと、平ゴムとタオルで特性の小道具を作って当てていましたが、手術以外に方法がないと医師から言われ、高齢もあって躊躇していたようですが、ついに我慢が出来ず入院手術をすることになりました。
日ごろ静かなわが家は一昨日から大騒動で、兄弟への連絡や病院とのやり取りに終始しほとほと疲れました。昨日は理事をしているコープえひめの年に一度の総代会と、第一回の理事会がある日でしたが、理事長さんに無理を言って総代会を欠席し、入院作業の合間を縫って理事会に出席したものの医師や看護師との手術打ち合わせもあって、病院であっちへ行ったりこっちへ行ったりでした。
当の親父は6人部屋しか部屋が空いていないため、耳が遠く大きな声で喋らないといけないので、部屋の人に迷惑をかけるかも知れないと思いつつ、時間を割いてできるだけ私が付き添ってやりました。
付き添うはずの妻も小さな田舎の歯科医院に勤めていて、妻が急に休むと病院が動かなくなるので休むことができず、電話連絡を取りながら入院の準備物を買い加えました。T字帯や平オムツなど私には何のことだかさっぱり分からないのです。また親父の身の回りの小道具も、同じ敷地内に住んでいるというだけで、何処にあるかも分からず、日ごろの親父に対する不義理を悔やみました。
県立中央病院は完全看護なので、親父を病院に残し看護師さんにお願いして夜遅く帰ってきましたが、今日は朝から私の兄弟も駆けつけてくれる予定なので、これから私も出発し9時からの手術に立ち会いたいと思っています。
「年老いた 親父入院 あれこれと 準備分からず 右往左往す」
「歳だから 言いつつ親父 生きるため 手術決断 してくれホッと」
「三十年 すれば私も あのような 老になるのか ちょっと心配」
「歳のわり 元気ですねと 褒めてくれ 喜ぶべきか 親父にんまり」